ウル さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ギャグサバイバル 他の作品にはない面白さがあります。
サバイバル知識で生き抜く手法は真剣でまともなのに、それがとんでもない手法なのでボケみたいになってて、それを3人があまりのとんどもない手法にドン引きしたり、拒否したりするさまがツッコミになっていて面白いです。
視聴側がドン引きしてる彼女達と同じような表情になってしまいます。
{netabare}
生きるための手段としては正しい、けしてボケてセミの頭むしったり、尿を飲ませようとしてるわけじゃない。 {/netabare}
この作品はギャグアニメでありなが、サバイバル知識はガチ、ガチだからこそギャグになって、彼女達が生きるためにそれをしないと、生きていけないからこそ、やるしかない。
そのさまが生き様が面白い。
{netabare}
普通の作品なら、4人しか居ない無人島に助けが来るかどうかわからない、食べ物や雨宿りする場所もなく、キャラ同士が喧嘩したりギスギスしてもおかなしくない状況ですが、この作品は全然ギスギスしないです。
九条 紫音(お嬢様キャラ)がシャワーを浴びたい、サザエが食べたいと言ってきて、一歩間違えばギスギスしてしまうのに、綱渡りをしているかのように危ぶさもギャグなっています。
喧嘩のきっかけになる発言になってもおかしくないのに、サバイバル知識のある鬼島 ほまれ(金髪ツインテールの子)がそれを叶えてくれ、それがお嬢様にも伝わってだんだんワガママを言わなくなっていきます。
ウサギの狩りの部分もガチでウサギの命を落とさなければ逃げてしまう。
ですが、簡単にはできない。
やらなければならないという気持ちはあるがやれない。
ここまでは普通のアニメでもまだあるシーンですが、このアニメでは解体シーンまであります。
さっきは泣いてとどめを刺しきれなかった天谷 睦(子)が、自らの意志でさばくシーンは、ギャグでありつつも、生々しい命の描写です。
そのあとの調理と食事シーンがより際立ちますね。
命をいただくという意味をギャグアニメできっちり考えさせられる話になっています。
特に最終話はある意味衝撃出来でした。
お尻から汚水を入れるなんて、どのフィクション作品でも見たことないです。
普通のアニメならお尻丸出しになるなんて、セクシーなんですが、このアニメにおいてはそれが生きる術に繋がってます。
背に腹は代えられないのがよくわかります。 {/netabare}
セクシーシーンは見る人によって好き嫌いが分かれると思いますが、4人が無人島でサバイバル生活をおくる世界観を突き詰め、現実的なサバイバル知識と技術で生き抜いていく、嫌なことも我慢してやらないといけない、そんな背に腹は代えられない状況がギャグになって、1話1話はしっかりとサバイバル知識が見につきつつ笑えて楽しい。
この作品はオリジナリティが素晴らしいです。
他にはない作品ときっぱりと言えます。
また1話15分なのも見やすいポイントですね。
ただ、ギャグアニメなので好みは分かれると思います。