「ストライク・ザ・ブラッドⅢ Vol.1(OVA)」

総合得点
68.3
感想・評価
68
棚に入れた
341
ランキング
2152
★★★★☆ 3.6 (68)
物語
3.5
作画
3.6
声優
3.7
音楽
3.6
キャラ
3.8

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Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

本土から帰還した古城らに降りかかる新たな厄災…

2013年の秋アニメとして放送されてから早6年…
2015年11月からのOVA第1期、2016年11月からのOVA第2期を経て、いよいよ物語はOVA第3期に突入しました。

このシリーズはテレビ放送もさることながらOVAシリーズが充実しており、回を重ねるごとに、その密度が上昇し続けているのが特徴です。

OVAの第1期は前篇、後篇の全2話しかありませんでしたが、OVA第2期は全8話、そして今回のOVA第3期は全10話の構成となっています。
テレビ放送版以降、これまでほぼ2クール作品が制作されたと言っても過言ではありません。

OVAの序盤…って、もしかすると今でも未だ序盤なのかもしれませんが、OVAよりテレビでの放送を望んでいましたが、この作品の魅力であるヒロインの魅力や、迫力満点の戦闘シーンをトコトン追及するには、OVAの方が適切なのかもしれないと今では思っています。


本土での聖殲派の事件を解決した古城達。
絃神島へと帰還したものの、到着するやいなや、原因不明の船舶事故や航空機トラブルが相次ぎ、
絃神島は孤立状態に陥る。

この異常事態の原因は、風水術による軍事術式ではないかと予測する雪菜。
更に那月には、これほどの規模の術式を操る術師に心当たりがあるという。
那月の口から語られる、魔道テロ組織"タルタロス・ラプス"。
彼らが仕掛ける次なるテロの目的とは--!?


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

古城達の本土からの期間から間髪置かずにトラブルが発生したのは偶然なのか、それとも必然だったのか…
きっと魔道テロを粛々と完遂するだけなら、間違いなく古城達が本土に行っていた際に遂行されていたでしょう。

何故なら、きっと古城達はテロに対して対峙する自分達の脅威たり得るから…
それだけを考えるなら、物語の破綻を度外視してテロは遂行されるべきだったと思います。
ですが、今回のこの物語はそんな簡単じゃないんです。

それは、古城が今回の魔道テロに対し、間接的な深い繋がりを持っていたから…
「承認欲求」という表現が最も適切かは分かりませんが、少なくても古城に対してこの力が働いたのは間違いないと思います。
だから古城が絃神島に戻るまで魔道テロの引き金は引かれなかったのではないでしょうか。

テロリストにとっての最優先事項は、自らの意志で引き起こしたテロ行為を完遂すること…
今回のテロだって、その根幹には微塵の揺らぎも無かったと思います。
事実、物事はほぼ筋書き通りに進みましたから…
ですが、単にテロ行為という暴力の枠組みで収まらないのがこの作品の醍醐味なのでしょう。

物語が意志を持って最終フェーズに移行するのが伝わってきます。
そしてこの作品の定石…全てのお膳立てが完了する一歩手前までの物語が、この作品で描かれています。
私も視聴して全身の痺れる準備が整った気がしました。

これまでの作品を視聴していないと、物語についていけない一見さんお断りの展開は、全てを知る者の気持ちを熱く滾らせること間違いなしの作品に仕上がっています。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、岸田教団&THE明星ロケッツさんの「Blood and Emotions」
エンディングテーマは、姫柊雪菜(種ちゃん)の「LOVE STOIC」
きっと岸田教団&THE明星ロケッツさんと山本秀世監督との相性が抜群なんでしょうね…
オープニングアニメと楽曲の融合…完璧の出来映えだったのではないでしょうか。

全10話のうち、2話までが本円盤に収録されています。
ラストまで一気に視聴したいと思います。
そのためにここまで待ったのですから…
引き続き、Vol.2を視聴します。

投稿 : 2019/11/17
閲覧 : 334
サンキュー:

10

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