runa21 さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
途中からな・・・
読んだことは無いのですが、
手塚治作品とのこと。
はじめから、ぐぐぐっとひきつけられる展開に
軽業師のようなアクションが繰りほろげられて
テンポよく物語が進んでいく。
さすがは手塚治と思いながら見てました。
ただ・・・もったいないなと感じたのは
中盤以降かも。
ラストに向かう展開に、
すごく不穏な空気が漂い始めて、
「きっとこの物語は何一つとして救われずに終了するんだろうな」
というラストが頭の中にちらついてくる。
生まれた瞬間から
受難を抱えた百鬼丸。
彼は自分の体を捜す旅の中で、
さまざまな領主や、戦の犠牲となりながらも
強く生きる人々と出会っていく。
特に、両親を無くしながらも
明るく強く生きるどろろの姿を
常に見てきた彼が、
あのような結末に進んでいくのが
どうも納得ができない・・・。
あの旅はいったいなんだったのか?
体を取り戻すためだけの旅だったとするラストは
前半の物語のよさをつぶしてしまったような気がしてならない。
そこがもったいないなと感じた。
誰かを犠牲にした平和は
簡単に壊れてしまうものだといった、
メッセージ?のようなものは感じられたが、
前半のよさを台無しにするようなラストの展開に
どうも不完全燃焼だったのはもったいないな。