ドリア戦記 さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
バカのバカによるバカバカしさのためのバカ演出論
これも昔見た作品なので簡単に。
目の付け所はいいんですよ。
似たようなもので私が思い出したのは探偵ナイトスクープです。
あれもしょーもない視聴者の悩みを解決することで笑いをとる番組なのですが
ネタがしょーもないときは徹底的に演出を豪華にするのですよ。
例えば、「ヘリウムガスで屁の音は高くなるか」では、
絶対音感を持つ世界的なチェリストにタキシードを着せて音の高低判定をさせていたし、
「屁の音の最長記録更新」では陸上競技で使う本格的な電光掲示板を持ち込んでいました。
バカでショーもないネタをやる時は演出の腕の見せ所なんです。(アニメなら作画)
ギャップでおかしさを狙うしかない。
音楽だってクラシック使うとか、有名映画音楽使うとか
なんか方法はあっただろうに。
チャウシンチー周星馳(伝説の香港有名バカ映画監督)ばりの
ストップモーションだけではぬるい!
バトルの馬鹿馬鹿しさもチャウシンチーの影響を感じます。
でもバカ映画は簡単なようにみえて映像の演出スキルが要ります。
チャウシンチーを真似た『少林少女』(当たりはずれの多い本広監督)も
面白く無くてライムスター宇多丸氏にボコボコにされていた覚えがあります。
難易度が高い題材を選びすぎたかなと。
しかし。ホントに腕次第で面白く出来る題材なだけに、惜しいの一言!
この手のものはやはりストーリー性を持つのは難しいので
短編で畳み掛ける方が良かったと思います。
その方が後半ネタ切れにならなかった。