R子 さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
信じることがすべて
世界名作劇場の作品。
子供向けの絵本にもなっているので、題名を知っている人は多いだろう。とにかく「かわいそうな少女なのだ」という認識でここまで来たが、そのいきさつから結末までしっかり見たのは初めてだった。が、やはり「かわいそうな少女」だった。
世界名作劇場の中には「裏切り」が多く、救われないなぁ…と思うことも多々ある。私の中ではポルフィの長い旅がそれに類するのだが、この物語はセーラが手を差し伸べた人たちが、いつもセーラの味方であることが唯一の救いであったと言える。だからこそ、「いつの日かわかってくれる日が来る」と、最後まで観ることができた。
もしこの物語がひどいいじめの描写だけだったら、「かわいそうな少女」で終わっていたかもしれない。しかし、セーラが誠実であったからこそ「信じる者は救われる」という希望を捨てずに視聴を耐えることができた。そうでなければただただ理不尽な仕打ちに耐える、本当にかわいそうな子である。
この物語の教訓は何だろう。
「隣人を赦せ」ということなのだろうか。
私は観ながら、最後は「目には目を」と思ってしまうほど心が汚れているのでセーラを見習おう…。
あと、隣の青年がかっこよすぎた…。