バジリコver1.5 さんの感想・評価
2.4
物語 : 1.5
作画 : 4.0
声優 : 1.5
音楽 : 4.0
キャラ : 1.0
状態:観終わった
夢という何でもありが、科学設定の邪魔になっている。
よくわからない、会社の内輪もめとファンタジー世界のミックスなんて上手く絡められるはずも無かろう
それに魔法と言いつつタブレットを使っていて魔法と科学の境目が曖昧、科学と魔法のミックス技術ならば、そういった描写にすれば良いんだけど
どうにもタブレットありきの魔法にしかなっていないように見える。
夢と現実がリンクしている理由も謎のままで、謎は謎のまま考察まかせにしても、ヒントや製作者の想定している二重構造世界のからくりが見えてこない。
国王=社長 魔法=自動操縦技術 など分かりやすい置き換えはあったけど、現実が夢の世界で言う国の平和だとかスケールの大きい話に出来るほどの話の作りになっているかと言われると違う気がします。
俺は現実主義者だと語るモリオが夢と現実の境目に立つような役割かと思いきや、モリオも普通に夢の世界を認識して解説したりするので現実主義者だと言わせる必要が感じられない。
夢と現実という境目も上手く扱えておらず。
夢で空を飛ぶシーンがダイナミックなのは良いと思います。しかし、現実で高所から飛び降りるシーンで先に落ちたほうが後から飛び降りた方に追いつくのは非現実的でしょ…キン肉マンかな?
一番引っかかりを感じるのは未来技術を魔法と混合させて語るところ
ハイテク技術バンザイなのは良いんですけれど、この映画公開当初も今現在でも自動操縦技術は夢ではないが、事故を起こしたときの保証などの観点から開発が出来ないということは散々言われている。
手が伸びれば実現可能であることを持ち出して魔法として扱うのは時代錯誤で、時代に取り残された発想としか思えない。
もちろん手が伸びるところを敢えて近未来としてリアリティを出そうということなら分かるけど、それなら夢という何でもあり設定が邪魔だったのでは?
スタートが家族で終わりも家族として小さく縮小していくのは良いと思うんですけど、物語の膨らませ方がツギハギかな
世界観やら近未来技術を出そうとした結果お話の軸がおざなりになって、夢の世界なのか、会社の技術問題のいざこざなのか、家族の絆物語なのか、ブレブレになってしまった印象