ウェスタンガール さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
キャンプ道
これ程、観る前の印象とかけ離れた満足感が得られる“日常系”も珍しい。
登場人物は皆、相手を尊重する。楽しみに無理強いが必要ではないことを心得ているのだ。
それでも、ゆるく、思いやりのあるキャラ達が繰り広げるキャンプ道に妥協はない。冬キャンはサバイバルである。その意味で、彼女たちの雄姿は“ガルパン”の面々に通じるものがある。火と食事、一夜の寝床をいかに楽しむかの戦いだ。
“千明、あおい”コンビの野クル漫談は、ネタに対する東西のギャップが面白く、毎回笑わせてもらった。
本来なら“鼻血担当(ゆるゆり)”であるはずの“あおい”ちゃんは、ボケを真に受ける千明たちに味を占め、技に磨きをかけて行く。
それにしても、部長の千明は真っ直ぐな良い性格をしている。
彼女が喜ぶと、こちらも心の底から嬉しくなってしまう。
ソロキャン担当のリンちゃんは、『孤独のグルメ』張りのキャラとはいえ、“なでしこ”との交流があってこそだ。
あと、インデックスの神裂火織、シャナのヴィルヘルミナが“グビ姉”、神出鬼没の斎藤さんが“このすば”めぐみん、“Reゼロ”エミリアとはポイント高しだ。
(個人的な思い出)
20世紀末、何がきっかけか忘れたが、第1次のカーキャンプブームが起こった。
家族持ちは、熱に浮かされたように、デイキャンプ、バーベキューを皮切りに、カーキャンプへと進んでいった。かく言う私も、小型車に道具を満載して、渋滞の中に飛び込んでいったものだ。辿り着いた先は楽園というには程遠く、難民キャンプの如き有り様であった。
猫の額に区割りされた、さながら“駐車場スペース”に設営を終えた頃には、すっかり日も落ちて、家よりも遅い夕食にありつく。
それでも、ランタンの灯りで虫を避け、昼間の喧騒から打って変わり、夜のとばりに響くコノハズクの声をBGMに飲むウィスキーの美味さ、パーコレーターで入れたコーヒーは苦く、カスが口に残るにも拘らず、得難い幸福感を与えてくれた。
因みに、その頃話題となっていた世紀末グルメをご存じだろうか?
その名も、“はるまげ丼”!!!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、うそやで~。