うにおいくら さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
声優に釣られてみてしまったが……
原作は2015年講談社から出版された野崎まどの小説。
たまたま目についたアニメだった。
好きな声優が多く出ていたので、少し期待をしながらもダメ元で見てみた。
サスペンス要素の多いアニメだ。
サスペンス好きにはお勧めできる。
私もダメ元で見た割には結構気に入ってしまった。
主人公の正崎 善はイケメンだ。中村悠一は好きな声優でこのキャスティングに文句はないが、彼の声ならどちらかと言えばもう少しガタイの良い体育会系的な役の方が似合うのではないかと思っていたので、最初は違和感が少しあった。
慣れたら何の問題もなくなじんだが、初めは九字院 偲役の櫻井孝宏の方が合っているような気がしていた。
ま、これは完全に好みのなので、異論があるだろうと思う。
中村悠一の前半の相手役瀬黒 陽麻は M・A・O。声優以外では市道真央という本名を正々堂々と名乗っているが、声優業では何故M・A・O。何故そうなのかは本人もよく分からない謎である。
この謎を解き明かした人は、彼女の得意技の回し蹴りを食らわせてもらえるかもしれない。(ってそんな事は無いか……)
で、内容だが、12話で終わった瞬間。このアニメを流したamazonプライムのレビューが荒れた。
賛否両論の季節外れの嵐が吹いた。吹きまくった。
確かに意表を突く展開で、よく分からないまま引き込まれていたが、『風呂敷を広げるだけ広げてこれで終わりか!!!』という意見には激しく同意できる。
まるで1995年放映された『新世紀エヴァンゲリオン』の25話26話を見た後の虚しさにも似たあのどこにぶつけて良いのか分からないあの感情を思い出した。
『ここまで見て、なんで碇シンジの自己啓発セミナーみたいなものを見なきゃぁならんのだ!!』と思ったあれだ!
だからと言って『クソアニメ!』とは思わない。
後半ダレた展開もあったが、最後まで『次はどんな展開になるんだ??』とワクワクして見ていた。期待が膨らみ過ぎていた。
その分、終わり方が終わり方なので、もうひとひねり欲しかった。
多分これはこのアニメを観た多くの人間も思ったに違いない。
『時間を返せ!!』という書き込みもあったしそれも理解はできるが、私の中では面白かったアニメ。できれば続きを見たいアニメではある。
原作の小説はまだ続くようなので、そちらに期待して読んでみたいとも思った。