「カラフル-Colorful(アニメ映画)」

総合得点
64.2
感想・評価
413
棚に入れた
1778
ランキング
3936
★★★★☆ 3.5 (413)
物語
3.8
作画
3.6
声優
3.1
音楽
3.4
キャラ
3.4

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ネタバレ

tomledoru さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:----

本当にやり直せたら

やむなく自殺せざるを得ない人もいます。
もっと生きたいのに,
明日までの命を保証されない人もいます。

現実に,体でお金を稼いでいる娘(大人)もいます。

「好きでしているんじゃない」という人にも
会ったこともあります。

それとは真反対のお金目当ての娘もいるでしょう。

しかし,大多数の凡人はやはり「個性ある」凡人です。

主人公(僕=小林真)とヒロイン?桑原ひろかの会話が
この作品を象徴しています。わかりやすいですね。

小林真「人にはいろいろな個性があっていい。
    人には,いろいろな生き方があっていい。」

桑原ひろか「綺麗なものが好きなのに,
      壊したくなる,私は変なの」

小林真「みんな変で普通なんだ」

小林真『人間は一色じゃなくいろいろな色を
    持っているんだ。綺麗な色も,汚い色も。』

桑原ひろか「3日に一度はしたくなるけど,
      1週間に一度は尼寺に入りたくなるの。
      おいしいものを食べて長生きしたいけど
      1日おきに死にたくなるの。」

そうか自分の色が何色かもわからないうちに
死んでしまったということでやり直しの修業を
しているんだということが明らかになってきました。

悟りを啓くということは,そういうことなのでしょう。

(聖人の話・尊敬の対象になる人は
必ず心の中の闇を克服しています。)

それに気づくきっかけを与えられ,
それに気づいた「ぼく」は元の自分に
蘇える機会を得ました。

生と死ほど不思議なものはないです。

カラフルには,それぞれの人が選択する生き方の多様さと,
できることなら自殺は選択肢に入れないでほしいという
メッセージを端的に表している作品だと思います。

中学生主体で描かれてはいますが,それ以上の
大人向きの作品かもしれません。

投稿 : 2020/05/07
閲覧 : 279
サンキュー:

5

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