KomcHi さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
弟が繋ぐ家族の絆
見終えました。
姉のミライと弟のユウキが
お台場のロボット展を見に行った日に、
首都直下地震に襲われ困っていたところ、
マリさんが力を貸してくれて自宅へ帰るお話。
ってそんな簡単に片付けられない物語でした。
マリさんはとても親切な人で良い人でした。
こんな人が世の中にどれだけいらっしゃるのか。
マリさんがいなかったら、
姉弟も自宅に辿り着けなかったでしょう。
帰る途中、ある分岐点に差し掛かります。
東京タワーが倒れミライを庇ったユウキが頭を打ちます。
直後は問題なさそうでしたが、
次第に辛そうな顔になっていくのですが、
ミライに心配をかけたくないユウキは、
大丈夫、ちょっと頭が痛いだけとごまかします。
しかし‥‥
ユウキは倒れてしまって。
病院に担ぎ込まれます。
ミライはユウキが死んだ夢を観たのですが、
起床した時にはユウキが元気に走り回っていました。
ユウキは
『点滴をうけただけだから大丈夫だよ』
ってミライに言います。
初めて観た時は気付かなかったのですが、
実は‥‥もうユウキは死んでました。
ミライは弟を亡くした事を受け止められず、
ユウキは姉が無事自宅に帰れるか心配で、
ミライにはユウキの霊が見えてたんですね。
きっと姉弟の思い合う力がそうさせたんだと思います。
自宅近くになるとミライは現実を受け止めだし、
それに従ってユウキの霊は少しずつ姿を消していく。
自宅に着いたらユウキは、
『お姉ちゃん今までありがとう。
これからもずっとお姉ちゃんのココにいるよ。
お姉ちゃん、だーいすきっ!』
って。
その後、姿が消えてしまって。
泣いちゃいますよ!笑
その後父母ミライは合流し、
新しい生活を始めていき、
傷が少しずつ癒えていったある日、
ミライは母に誕生日プレゼントを渡します。
母の誕生日は震災の日だったので渡せてませんでした。
そのプレゼントは、
亡くなったユウキが選んだプレゼントで。
死んでしまってもユウキからお母さんへの思いが伝わって。
私は涙腺崩壊してました。
やはり家族愛は素敵ですね!
ストーリーはリアルではありましたが、
感情移入出来て良かったです。
この作品は1周目と2周目で見方が変わると思います。
2周目は、病院以降のユウキは霊と分かっています。
また、ミライにはユウキの霊が見えていますが、
一緒にいるマリさんには見えていません。
マリさんからすると、
死んでしまっていてそこにはいないユウキに、
話しかけているミライの姿は、
悲しく痛々しく見えていていただろうなと、
想像しながら見ることもできました。
見る人によって感じ方が異なる作品なのかなと思いました。