れるびい さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
リアルとバーチャルの間
2007年のマッドハウス制作の作品。名作です。
仮想現実ではなく、AR(拡張現実)やMR(複合現実)が題材です。
今でも時々観たくなります。
現代の様にスマホではなく、特殊なゴーグルをする事で
実際には存在しない物が見え、ネットや電話などの通信や買い物等も
その「メガネ」で行います。完全に今のスマートグラスですね。
もう少し時代が進んだら、現代でも「メガネ」が主流になっても
おかしくはないですね。
でもPlayStationVRのバイオハザードで思い知りましたが、
怖すぎて僕は先に進めなくなった程臨場感がすごいので
コンテンツ開発には慎重を要するでしょう。
Google Geoチームの副社長でポケモンGOなどのアプリの
開発者の一人ジョン・ハンケ氏は電脳コイルのファンらしいです。
物語の設定は複雑でよくできています。
メガネについての都市伝説が子供たちの間で怖い話として流行っていて、
主人公のヤサコら子供たちはメガネにまつわる都市伝説を追っていき
それが、遺棄された古い電脳空間で起こっている事をつきとめます。
ヤサコが飼っている電脳ペットのデンスケの正体や、
古い空間の中でしか生きられないイリーガルと呼ばれる電脳体など
設定よくできてるなーと当時すごく感心しました。
とても評価の高い作品であり、考察サイトも多くあります。
これを観たあと、データとは何なのか現実とは何か
意味もなく考えてしまったものです。
そしてデンスケで号泣しました。
シミュレーション仮説によるとこの世界が仮想現実である
確率は20%~50%もあるそうです。
僕らの世界も誰かにプログラムされた箱庭なのでしょうか。