R子 さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
最後まで見てわかる良さ
世界名作劇場の作品。
「赤毛のアン」というタイトルとアンの風貌は、内容を知らなくてもイメージできるほどに有名である。
恥ずかしながら原作を読んだことはなく、なんとなく孤児の子が苦労する物語だと思っていた。
しかし実際の内容は想像とは全く違い、負けず嫌いで口数が多く、些細なことでも大げさに話す赤毛の女の子が活発に毎日を過ごす物語だった。
最初は、アンの減らず口がどうにもうるさく、かわいいとも思えなかった。何度も観続けるのを断念しかけたが、観進めていくうちにアンが夢を持ち、周りの人々に温かく見守られながら成長していく姿を、まるで母親のような気持ちで観ていたことに気づいた。
とても良かった点は、このアニメが原作を忠実に再現してるということで、アンの成長をしっかりと感じ取ることができることである。
声優さんの演技力もあってか、成長したアンを描いた内容になってからは、あきらかに幼少期のアンとは声のトーンにも落ち着きが現れている。
しっかりしたアンを観るたびに、まるでマリラと同じような気持ちになり涙が出てくる。そして、それは、幼少期のアンの減らず口や想像力が人の何倍も秀でていることを丁寧に描いたシナリオと、それを観進めたからこそ得られる感情であると感じる。
嬉しいことや辛いことを乗り越えたアンの未来にはどんなことが待っているのか…。
原作には続編もあるので、これは必ず読もうと思う。
このアニメを観た人なら、絶対に読みたくなるはずだ。