プラ さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
最後にふさわしい内容
観た直後なので、思ったことをそのまま書く。
原作は未読でアニメもさらっと見た程度だったが、それでも映画はとても面白かった。この映画を観たことで、やっと「加藤恵」のことを理解できた気がする。アニメを見てる時からずっとなんで加藤恵は倫也のゲーム作りなんかに付き合っているのか疑問だったけど、諦めの悪さだとかしつこさだとか、かなりわがままで意外と嫉妬深くて・・・やっぱり倫也のことが好きだったんだな、と。
アニメは(個人的に)少しモヤモヤっとした感じで終わったけど、これは劇場版への布石だったんだな、と感心した。最終的に一期から劇場版までで「ギャルゲーを作る男主人公とヒロインたちが出る”ギャルゲー”」を僕らがプレイしていたんだな、と納得した。劇場版を観た以上、テレビアニメを見返そうという気になっている。恵ルートへの「分岐」はどこだったのか、英梨々や詩羽と結ばれる「選択肢」はどこかになかったか、あるいは「BAD END」へ向かう可能性はなかったのか、など色々気になるので、それをチェックしながらテレビアニメを見返したい。
ラスト20分あたりで出てきた詩羽先輩の「恵との恋を応援する」というセリフで一気にストーリーが加速した。あのセリフはどういう意味なのだろう。きっと倫也は詩羽先輩や英梨々にも恋をしていた時期があったはずだ。ただ、それは本当に「恋」だったのか?ただ単に才能あふれる二人に対する憧れだったのではないか?詩羽先輩はいつからそのことに気付いていたのだろう。英梨々はもちろん、詩羽先輩にも倫也の恋心を受け入れる気がなかったわけではない。だって、詩羽先輩は倫也にキスをしている。あれはこの恋は終わりだというけじめだったようにも今は思える。英梨々も言っていたように、詩羽先輩は腹黒くて算高くてプライドが高いように見えるけれど、実はやさしいのである。あのシーンのたった一つのセリフでいろんな伏線が繋がって、本当にゾワゾワっと来た。
エピローグのシーン。少し大人になったみんあが久しぶりに一堂に会するシーン。恵の左手薬指に光る物が見えた気がしたが、気のせいだろうか・・・それにしても、大人になったみんなは綺麗で気高い女性だった。両手に両足に背に腹に美少女だらけの倫也がうらやましい。