二足歩行したくない さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ブタ野郎呼ばわりされて悦ぶHENTAIが主人公のアニメではなかった
青春ブタ野郎とバニーガール先輩は確かに出てくるのですが、タイトル通りのふざけた内容ではなく、量子力学の中で産まれるパラドックスを逆手に捕らえた、SFライクなストーリーアニメでした。
私的には、豚野郎がバニーガール先輩にえげつないセクハラをかまして、「いやんエッチ!豚野郎!死ね!!」みたいな展開が延々と繰り返されるワンクールを望んでいたのですが、思わぬ誤算でした。
思っていたのとは違いましたが、ストーリーはしっかりしていて途中中弛みもなく、女の子も可愛いし、かなり良作でした。
原作はライトノベルで、各巻で女の子一人をメインに発生する"思春期症候群"と見られる現象と、その解決を目的に巻き起こるあれやこれやを描いたシリーズとなります。
思春期症候群は思春期に起こりやすいと言われている作中に存在する現象で、思春期特有の思い込みや焦りなどが起因により、不可思議な現象が発生するもののようです。
1巻のバニーガール先輩では、主人公「梓川咲太」の先輩「桜島麻衣」は、思春期症候群により周囲の人々から認識されなくなり、バニーガール姿で歩き回っていたところ、咲太に見つかるという展開となります。
一応、現象には物理学をこじつけた説明がなされるのですが、この思春期症候群をぶっ飛ばすために、青春ブタ野郎の主人公が奮闘するという内容となっています。
ブタ野郎と、主人公のことをヒロインの1人がそう呼んでいるのですが、ブタのように肥えている訳ではなく、主人公を含め登場キャラはイケメンor美少女揃いのリア充集団です。
美少女にブタ野郎呼ばわりされてでも関わりを持ちたいと願っている俺達とは異世界の住民達で、特に主人公はスマホも持たないポリシーなので、SNSが無いと死んじゃう私的には感情移入しづらいところがありました。
ワンクールで原作小説5巻分、ヒロイン5人分のストーリーが収録されていますが、ラストは少し詰め込んだ感があり、妹の話がちょっと中途半端なかんじになってしまったのが残念です。
あと、ヒロインの1人がストーリーがあることを匂わせながら、語らないまま最終話となってしまい、続きは映画でという終わり方になっています。
それ以外は満足なできでした。
映画に続く内容ですが、素直に映画が楽しみです。