たわし(爆豪) さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
「愛」よりも「大義」を選んだ男
罪深い話だと思う。
宮崎駿は身近にある「愛」よりも「大義」や「夢」を選んだ。
すごく正直な物語だと思うと同時に、余りにも身勝手な主人公堀越二郎に普通の人は感情移入しづらいだろう。
普通は「夢」よりも「恋人」や「家族」を守ろうとするからである。
しかし、 菜穂子は「そういう人」だからということで、死んでもなお堀越二郎を擁護する。
でももしかすると、 菜穂子にとって「夢」や「大義」を追いかける堀越二郎だからこそ愛せたのかもしれない。
それがないと堀越は逆に魅力がなくなってしまうのかも。。。
「愛」の形は人それぞれであり、これこそが究極の「愛」というものは存在しない。
他人や世間にどう言われようと、要は双方が満足していればそれで十分なのである。