tomledoru さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
短編でこれだけ泣ける作品はないかも
「人間に触れられると消えてしまうんだ・・・」
緑川ゆきらしい作品だと思います。
夏目友人帳に近い妖怪の世界観
は,不気味というより切ない世界観です。
ギンの正体は,人間でも妖怪でもない
幽霊のようなももの。
もとは捨て子で,山の神の慈悲で
「青年」の姿を保っています。
悲しい悲しい経緯です。
「竹川蛍」は,六歳の時にギンに出会ってから
毎夏,妖怪の出るという山神の森へギンに
会いに行きます。
淡い恋心からです。
「竹川蛍」は,中学になり,高校生になっても,
ギンの年齢はあまり変わる様子はありません。
妖怪の世界での夏まつりのデートでの夜,
楽しそうな二人の後に起こる
アクシデント。
夏祭りに迷い込んでいた少年に触れたギンは
「竹川蛍」に抱きしめながら消えていきます。
あとには蛍が一匹,光りながら飛んでいきます。
ギンの魂だったのでしょうか。涙涙・・・
短編でこれだけ泣ける作品はそうそうは
ありません。一気に見られるのでお勧めします。