Progress さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ダンベル何キロ持てる? レビュー
Introduction
「ひびき……お前、また太った?」
食べることが大好きな女子高生・紗倉 ひびきの心に突き刺さった友人の非情な一言。
夏休みまでに絶対に痩せてみせるとダイエットを決意したひびきだったが、
一人ではまともに運動も続けられない体たらく。
こうなったらとひびきが足を運んだ先はトレーニングジムだった!
そして入会したジムで同級生のカリスマ美少女生徒会長・奏流院朱美と出会った
ひびきは、深くて楽しい筋トレの世界へ足を踏み入れることに……。
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サックリレビュー
物語について、1話の構成が、場所や時期を設定したメインパートに筋トレ紹介パートを挟み、メインパートでキャラクター達が紹介された筋トレをやってみてどういうフィーリングか伝える形になっています。
メインストーリーの評価については、ジャンルは100%と言っていいコメディ。話を畳むためにキャラクター達をブレさせるような事もなく、その辺のぶれなさで12話がきれいにまとまっていると評価できると思います。
内容としては、筋トレに励む女子高校生たちという事で、ジムを中心として、学校や筋肉自慢の大会などの世界観の広がりと、海水浴や正月などの日常の季節イベントごとを取り入れた割とシンプルな構成です。
筋トレ紹介については序盤はジムでの筋トレ用具を使ったトレーニングを紹介、その後家でもできる筋トレ等も紹介していました。
話の展開や場所に合わせて紹介する筋トレ法が変わっていきましたが、なんとなく、ジム内の器具による筋トレだけを紹介すると世界観の広がりがなく飽きが来るかもしれないし、かといって筋トレ以外の部分に行き過ぎると求めているものから離れてしまう。そのバランス感覚が良かったのではないかなと。
およそ筋トレ、筋肉が関係ない物、場所、イベントに、筋肉という力強くインパクトのあるものを関連付けて見せることによって、本筋を失わせないバランスとコメディの面白さがあったと思います。
コメディのネタとしては、町雄さんの筋肉、ひびきの意外性、朱美の変態性などでした。ジャンルとして筋トレが面白いというよりは、登場人物に持たせたャラ性とそれにより生まれたネタによって面白さを作っていました。
さて、まとめ。
動画工房という事で安定していた作画、キャラクターのかわいさにギャップコメディとして、筋肉の力強さや存在感が作用した作品でした。筋肉のどこが鍛えられるかを解説しながら筋トレを解説することで、ちょっとした筋肉の教養を得ることで筋トレに興味が湧く作品でもあると思います。そのようなジャンル作品では金銭的にも実践しやすい作品です(ジムは結構モノによって費用がピンキリですけどね)。