tomledoru さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:----
タイトルなし
原作は90年代にしては,早すぎた作品かもしれませんね。
それは,斬新という意味においてです。
「序」はテレビ版の前半の話とほとんど同じです。
人類補完計画とは何か。ネルフ,ゼーレとはどんな組織なのか。
その関係は? 碇の父は何を考えているのか。
そして,ヱヴァや,使徒の正体とは。
難しくてなかなか把握しきれませんでしたが,
そこがこのアニメの面白いところではないでしょうか。
少なくとも,それまでの勧善懲悪的な,正義対悪の
ロボットアニメではないことは事実です。
何が正しいのか間違いなのかを超越して,
価値観が入り乱れて戦いあうところに
醍醐味があります。
旧約聖書や全文公表(実際秘密)
されてはいませんが,死海文書の知識が
多少なりともあると面白く見れます。
もう一つの魅力として,碇シンジの思春期の
男の子としての内面性・特に
心の葛藤を深く描いたところが,
今までのアニメの主人公とは違い良いですね。
ヱヴァに乗らない決心をして
追放されたり家出したりとそれまでのアニメの
強い・勇敢な主人公とは一線を画します。
単純に「ヘタレ」とか「鬱」という言葉で表せなくて
普通の中学生が感じて悩むレベルです。