大重 さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
何だこりゃ。でも、たくさん語りたくなる内容ではある。
1話感想 3.8 CMで内容に興味を持ちました
一見絵面も内容も地味な雰囲気ですが、CMで内容に興味を持ちました。
テーマが深そうです。引き続き興味深く見ていきます。
全話感想 3.7
例え何だこりゃー、と思うような内容でも、その後熱く語りたくなる場合はもしかしたら良作なのかも知れません。
本作は
・自殺法 自殺は是か否か
・人を自由に操られる超能力者曲世愛 正義とは、悪とは
という2つのテーマを持った作品です。それぞれについて語りたいのですが、まずこの2つのテーマの組み合わせが最悪です。
なぜ混ぜた。
自殺法は興味深いテーマです。
自殺は悪なんですけど、悪いと言ったって死ぬ人は死にます。
だったらビルから飛び降りたり電車に飛び込んだりされるよりは、きちんと正しく手続きして死んでくれる方が、処理する人が助かります。
『死にたいけど人に迷惑かけたいわけじゃない』という人も居るはずですから。
とまあ自殺法には議論の余地がたくさんあって、政治家齋の話している内容も面白いし、興味深いテーマだと思うのですが…
この中に人の意思を変えさせられる超能力者が存在する、となったらもう論外です。生きるか死ぬかを自分の意思で選べるべきでは、というテーマが他人の意思で簡単に殺されるとなったら、何の意味も無い。
本当にもう何で混ぜたんだか…。
曲世はもう超能力者として強すぎて、対抗するとかそんなレベルじゃない気が。
電話で他人を操れるなら音声データで十分なはず。
だったら「この音を自分の可能なあらゆる手段で拡散してから自殺しろ」、という命令を吹き込んだ「自殺したくなる音」というデータをWebで放流したら、1日で全人類滅亡です。
そうしないだけで善人なのかもしれないですね。
なんかもう、面白そうな雰囲気ながら、テーマがとっちらかって、もう何だこりゃですよ。
でもまあ、文句ではあってもこうぶわーっと感想を書きたくなるのは、やっぱり良作なのかもしれませんね。