北山アキ さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
エネルギー問題
最後まで観て
1話ごと王国ターン、帝国ターンみたいな構成。
正直、帝国回は悪くなかった。
でも、王国回は観るに堪えない。
{netabare}
人型ロボの無意味さはお約束だから無視する。
技術も金もある王国が負ける背景は?人口差?
とか設定もまあ言ってもしょうがない。
ラストのエネルギー止めるは悪手と思うから、そこにメッセージを読み取れるかは疑問とだけは言いたい。
エネルギーの安定供給は平和の前提だと思う。
気温を支配することで、寒さや暑さで死ぬことがなくなり、食糧生産も拡大する。
(ロシアから南進の野望がなくなったり、寒い土地での施設園芸が可能になったり)
また、物流は高速化し、あるいは低温化し、加工は高度化し、つまるところ、食糧を腐敗する前に、衛生的に摂取できるようにする。
エネルギー供給が自然任せになったら、条件の良い土地の奪い合いにしかならないよ。
クラルスは原発よりも化石燃料を意識させる。
昨今じゃCO2を排出して環境を悪化させる悪者扱いって意味で。
ただね、化石燃料はあと100年は必要だろうに「持続可能性の観点からはもはや投資対象にはなり得ない」って風潮は問題。
まだ開発をやめていい時期じゃないでしょ?(と再エネで飯食っている人間でも思うのでは)。
ちょっと脱線したけど、エネルギーの受益の配分を見直すなら分かるけど、エネルギー源を止めることは何の解決にもならず、むしろ、より多くの生命を脅かすことになると思う。
ずいぶんと安直で乱暴な解決策でハッピーエンドにしちゃった。
いろいろと盛り込んだテーマをエネルギー問題を軸に関連させて整理しても良かったはずなのに、なんで逆張りしちゃったかな???
{/netabare}