退会済のユーザー さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 2.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
THE ORIGINの総評とガンダム40thについて
UCのTV版よりは上手く編集出来ていたと思う。
あちらは毎話長過ぎる前置きのせいでテンポ最悪だったので。
ではまずはTHE ORIGINの総評から。
安彦良和先生の描く漫画の一部をアニメ化したものでシャア(キャスバル)にスポットライトを当てた本作。
アニメ版も決して出来は悪くないのだがやはりエピソードごとにムラがあったしラストは微妙で全然気持ち良く終わらず中途半端な印象を受けた。
この作品はシャアにスポットライトを当てたと言ってもIVの運命の前夜(TV版だと7話以降)からは色々なキャラのダイジェストに近い作りになっている。
ここからが微妙で正直に見せ場がVの激突 ルウム会戦(TV版だと9話と10話)しかない。
ここ以外は場面が細かく切り替わるだけでストーリー性が極めて低くドキュメンタリー番組を観ているみたい。
9話と10話は場面を切り替えてもストーリー性を出せていたし感動するように作られていた(OVA版は主題歌で感動倍増)。
映像面ではクオリティーは高いのだがMSをCGにしたのはやはりミスマッチ。
クオリティーの低いCGではないがキャラの絵と比べて違和感がある。
それにガンダムにCGってのは違和感があるというのもまた事実。
しかし、MS以外のCGの使い方は物凄く上手かった。
またキャラもよく動くし服のしわなどの細かい所も描かれていて作り込みの凄さはよく伝わる。
それとキャラ絵も良いと思う。
ファーストからは違和感があると思うがこれはあくまでもTHE ORIGINのアニメ版なので原作の味のある絵を上手く表せていると思う。
キャラクターは勿論魅力的なキャラばかりだがやはり後半がダイシェスト風になってしまったため印象の薄いキャラが多かったのもまた事実。
声優はかなり変わっており違和感のあるキャラもチラホラ。
まあでもこれは時代の流れだろう。
ゲームなどで活躍すれば次第に慣れてくると思う。
でも豪華声優陣ではある。
総評は最後になるがこの作品はファーストの前日譚というよりは安彦良和先生の趣味全開のガンダム作品として観た方が楽しめるかもしれない。
ガンダム40thについて
この作品をガンダム40th記念として放送したバンダイとサンライズはハッキリ言って恥だと思った方が良い。
なぜならこの作品は過去に作られたものでありしかもガンダム35周年に作られた作品だからだ。
それに一切手の加えられていないものを40周年作品にしてしまうのは明らかにファンを舐めている。
この事実はガンダムシリーズの衰退を意味していると思う。
Gレコも35周年作品だがあちらは手を加えて帰ってくるため出来がどうであれ40周年作品を名乗る資格はある。
それでもって新曲もダサい曲しかないしOP映像なんてセンスの欠片もない。
ダサ過ぎて観ていて恥ずかしかった。
それと40周年のテーマがBEYONDなのでLUNA SEAにBEYOND THE TIMEをカバーさせるのは良いがこの作品で流す意味が分からない。
もう正直THE ORIGINらしさとかそういうのを一切考えていないように思える。
ガンダム40thライブでも感じたがビジネス臭プンプンで嫌らしい。
ガンダム40周年も残りわずか。
35周年よりも全然盛り上がっておらず多分このままだと盛り上がりもせず終わるのだろう。
ファンとしては非常に悲しい。