tomledoru さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
ネグレクトに負けない子
ネグレクトに負けない子
とはタイトルに書いたものの,
「うさぎドロップ」の「りんちゃん」は
隠し子騒動からパッピーエンド(原作)に
つながります。
引き取り手(こちらは成人男性)
と年齢6歳,一応おじいさんの子という
寂しいながらも自分の立場が分かっている
のとは違い,
「ゆずゆちゃん」が親戚の片倉家へ
母親に直接置き去りにされるのは
5歳の子どもにとっては
つらいという言葉だけでは言い表せない
不安と恐怖があるはずです。
片倉家では,片倉家で高校生の結平に
任せっきりにして,ゆずゆは,結平に
べったりするしかなかったのです。
結平はモテるので,ゆずゆが高校生から嫉妬されたり,
結平の彼女の「心」さんと板挟みになったり。
幼稚園児とはいえ,社会生活を送っているのですし
大部分の園児は父母がいて幸せそうな様子を
見せてくるのです。
母親に会いたいけれど,母親の記憶があいまいになっていく姿は
「小さなハートが痛いよ」,って言っているみたいです。
結平も初めは戸惑うものの,
ゆずゆの母親代わりになっていくのは見どころです。
(最終回,別シーンでゆずゆの母親も出てきますが,
結局引き取りに来るより別の道を選び去っていきます。)
片倉家で育っていくゆずゆですが,
ほとんどめそめそはしない,
そんなところも立派でした。