tomledoru さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
治る病気と治らない病気
主人公の裕一のかかった病気は,
食べ物,海産物(牡蛎)などから移る病気で
A型肝炎は完治します。
一方ヒロインの里香の病気は治らない,
心臓弁膜症(手術で治る事例もある)
里香の組織がもろくて豆腐を針で縫うような手術に
なるということです。
裕一は,無理に無理を重ねて
窓際に落ちた里香の「銀河鉄道の夜」を
拾うなど奮闘します。
ヒロインの生死を懸けた気持ちを考えると
切なくなってしまいます。
里香はもともと気難しい性格。
裕一のやさしさが終始にじみ出る
作品で,死を覚悟しながらも
精一杯,生きる可能性を
探る二人にエールを送りたいと思います。
「命を懸けて君のものになる」
(チボー家の人々)と
前向きに生きようとするヒロインに
感情移入してしまう作品です。
主治医の態度にはちょっと腹が立ちますが…
それにも悲しい過去があるという伏線です。
(亡くなった奥さんが心臓病だったのです。)
入り込めばアッという間に見られる作品ですので
お勧めします。