とらお さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
名作劇場シリーズで平凡、だからこそ現実感キツイ
最初からネタバレ↓
「若草物語」のように語り担当は主役ではなく姉のクララです
この手法を効果的に利用した49話はダメージを追う仕様になってます
ルーシーとクララの姉妹は歳も近く、泣き笑いを共有し、視聴者も二人に共感します
辛いことがあっても二人は大人ほどに落ち込まずに希望を失いません
明るいクララですが、語りでは家の状況がかんばしくないと説明します
状況を知ってるので大変だから私たちもお手伝と言う
とーさんかーさんに迷惑かけちゃいけないと言う
一家の状況を踏まえて子供ながら前を向く姿勢を崩しません
48話まではね
49話
「土地を手に入れて、家族全員で働ければいいわね。なれると思うお姉ちゃん?」
「いつかはそんな風になるかと思ってたけど、もうダメねきっと。せめて楽しい夢を見たいわ。」
サラリとドライに言ってのける様子にエ~っと思わずにいられません
ああ、なんてことだ、明るいクララどこ?
あと1話という局面で心折れた台詞を進行役に言わせるなんてズルイ
ゆるゆると下っていく一家を見続けたクララは酸いも甘いも知ってしまったようです
もっとさあ、ひと悶着あってわめいてからの折れたならさ、
こちらも身構えるのに急に言う・・・勘弁して
死別なく、漂流せず、一生歩けない、そんな劇的な展開はありません
現実はままならないを見せるルーシーは名作劇場だからと癒しを期待しててしっぺ返されました
OP/ED素晴らしい