シャベール大佐 さんの感想・評価
3.7
物語 : 2.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
センスの古さが逆にちょっと新鮮なSFファンタジー
約20年前に発売されたアドベンチャーゲームを原作にしたSFファンタジー。全26話。
全体の物語はなんだか壮大なスケールですが、とりあえず前半は、並列世界を移動できるリフレクターデバイスという装置を手にした主人公・有馬たくやが、たくさんいるヒロインたちを順番に救っていく、みたいな感じ。作品の中で起きているのは人の生死に関わるような深刻な状況なのに、作風はなんだかギャグのようで、内容が面白いというのとはちょっと違いますが、それなりに笑えて楽しめました。また、原作が古い作品ということで、セクハラ発言しまくりの主人公や、主人公を「オヤビン」と呼んで慕っている後輩などには、かなり時代の差を感じますが、そのあたりも逆に新鮮で、嫌いではなかったです。ただ、作品の終盤になって舞台が変わると、前半にあった「変な面白さ」が消えてしまったようで、少し残念でした。
作画は普通に問題なし。音楽はOP、EDの4曲、どれも結構好きでした。声では、最近は小動物やマスコットキャラが多いイメージの釘宮理恵が、今作ではメインではありませんが、ちゃんと人間のヒロインを演じていて良かったです。
最後まで観終わって振り返ると、少なくとも前半はそれなりに楽しめました。ファンの人には怒られるかもしれませんが、ちょっとエロいギャグアニメみたいな感覚で観るといいかもしれません。