シャベール大佐 さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
映像やキャラに魅力がある、王道の和風ファンタジーバトル
大正時代の日本を舞台に、人を食べる「鬼」と、鬼の撲滅を目的とする鬼殺隊(きさつたい)との戦いを描く、和風ファンタジー。ジャンプ漫画が原作で全26話。
物語は、家族を鬼に殺された少年・竈門炭治郎(かまどたんじろう)が、生き残ったけれど鬼と化してしまった妹・禰豆子(ねずこ)を人間に戻すため、剣の修行に励み、鬼殺隊となって鬼を追う、みたいな流れ。かなり残酷なスタートですが、作風は意外とギャグが多めで、過度な重苦しさはありません。ストーリー自体は王道のバトルアニメという感じで普通に楽しめますが、エピソードをキリのいいところで終わらせるためか、露骨に引き延ばしているように感じるときがあったのが、ちょっと気になりました。
作画はとても綺麗。キャラの顔やバトルの動きもしっかり描けていますし、羽織や水の色も目に鮮やかで、単純に絵としても魅力がありました。キャラでは、炭治郎は、優しくて、思いやりがあり、努力家で、勇気もあって、なんというか、「とても正しい主人公」という印象でした。その他のキャラでは、禰豆子はまともな台詞がなくても竹を咥えた姿がかわいいですし、善逸、伊之助、しのぶなども、それぞれ個性があって、全体的に良かったです。
最後まで観終わって、内容は特別面白いわけではありませんでしたが、映像やキャラに力があり、アニメ作品としては高品質でした。刀や着物がかっこいいので、外国人にも受けが良さそうな気がします。