とらお さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
世界名作劇場でも屈指のイヤな物語
劇場シリーズは見てよかったと当たり作品ばかりですがアンネットは異質です
キリスト教的な罪と罰、贖罪を名作劇場にぶっこんでイヤ~な展開にします
その結果、13~34話までギスギスした人間関係を見続けるハメに、、、
視聴層のキッズ達は4月3日から9月25日、延べ半年間(23話)イヤな話に巻き込まれたんですね
「小公女セーラ」も陰湿なイビリや不幸が続きますが、
理解者がそばにいることで視聴してても安らぐ瞬間がありました
アンネットにはそれがない
苦悩や葛藤、怒りや絶望をリアル半年間ずーっと続けます
男の子ルシエンの犯した罪のためアンネットとギスギスしてた関係から、
今度は嫉妬でアンネットがルシエン君に罪を犯します
すわっ!立場逆転か!
これにより、ルシエン君は贖罪したい+アンネット許すまじ!と憎悪の炎を燃やし、
アンネットはルシエンに申し訳ない+私が生きている限り許さない!となる
もう関係修復は無理だろ、とドロドロな間柄を形成してしまう
アンネットの弟ダニーは被害者ですが、加害者ルシエンを簡単に許します
そのダニーもルシエンのとある提案に「うん、いいよ、痛くしないならね」
などとくったくなく視聴者の息をつまらせる
いやー制作陣さん展開も台詞もキツイっす
長々としたギスギス関係から男の子はこんな台詞を吐露してしまう始末
「誰も僕とアンネットを知らないところへ行って、
何もかもはじめからやり直すことが出来たらなぁ。
もしどこかに他のところへ行って住むことが出来たら、どんなにいいだろう。
あの山の峠の向こうに姉さんのいるモントルーがあるんだな…
そうだ、モントルーに行ってみようかな。
ハハッ…ダメだ、姉さんに見つかって連れ戻されるに決まってる。」
逃避と諦観、なんと哀れな
「アンネット、君は僕の友達だったよね。
僕たちは小さい頃から本当に仲良しだったよね。
でも、僕はダニーに取り返しのつかない怪我をさせてしまった。
君は君で僕の木彫りを壊してしまった。
アンネット、僕はもう何もかもが嫌になってしまったんだ。」
近いうち自殺しそう
劇場シリーズで異質さで唯一性あるアンネット
見るなら台詞を意識してほしいです