レオン博士 さんの感想・評価
4.2
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
この星の無数の塵の一つだと、理解できなくていい
すごく引きこまれる話で、最後までだれることなく一気に視聴できました。
彼らの闘いを最後まで見届けないといけないっていう使命感みたいなもので見てました。
視聴後はいつも後味が悪い。
嫌なことがあって追い詰められている時に視聴するのはやめたほうがいいでしょうね。
勝っても悲劇、負けても悲劇。
なんなんですかねーこの理不尽すぎる話
命がけで敵と戦って、負けたら世界が滅びるし、勝ったら相手の世界が滅びるし
勝っても英雄として賞賛される前に死んでしまう。
いきなり無作為に選ばれて、君はどのみち死ぬけどどうせ死ぬなら世界を守るために別の世界を滅ぼして死んでくれってホント酷い
ただの生贄のほうがまだマシかもしれません。
とにかく理不尽で、かわいそうでしたね。フィクションってわかってても心が痛いです。
一人一人はこの星の無数の塵の一つかもしれないけど、
ただの塵なら、命を燃やして絶命するその瞬間まで大事なものを守ろうとするでしょうか?
こんな理不尽な目に合っているのに私が死んだ後の世界なんて知らんと投げ出したりせず、使命と向き合って戦う彼らの姿に、いろいろと考えさせられる作品でした。
【音楽】
なんと言っても主題歌のアンインストールのインパクトが凄いですね。
この作品のために書き下ろされたその歌詞は秀逸で、彼らの心情を見事に歌詞にしています。
代わりがいないなら、自分が戦って死ぬ運命なら世界を救うなんてバカバカしい、一緒に滅びてしまえっていう気持ちもきっとあると思うんですよね。
それから、「アンインストール」という言葉、これは言うまでもなくパイロットの子ども達が操縦席に座って、戦いが終わったらアンインストール、つまり消滅することを言ってるんだと思いますが、この曲全体でアンインストールという言葉はフルで聴くと全部で15回出てくるんですよね。
ちょうど、ジアースのパイロットの数なんですよ。
なんとなくそうかなって思って数えてみたら数があったので、その数に気づく前は曲調が好きでカラオケでよく歌ってたんですが、意味に気づいたら重すぎて軽い気持ちでは歌えないですね。
曲の最後も「アンインストール」で終わるところが、みんな死んじゃうっていう残酷な現実を突きつけているようで、本当によく考えて作られた曲だと思いました。
【感想】
先が気になるシナリオで引き込み方が凄かった。
すごい作品だと思うけど、設定やシナリオはとにかく理不尽。
あまりにも救いようのない話で、好きかって聞かれると微妙。
でも、なんか最後まで見てしまいますね。
それは、怖いもの見たさなのか、それとも最後には救いがあると信じたいっていう藁にも縋るような気持ちなのかもしれません。