haiga さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
旅は人を強くする
はあ~~ため息しかでねえ。
私的に記録更新です。なにがですって?
ぶっちゃけ全話泣きましたwww
いや~~だってさーあにこれ総合1位やないですか。ひねくれ物の私的には「はいはい、1位1位、女子高生がちょっとピンチになって、んで可愛く南極行って、んでお涙頂戴なんでしょ?分かってるから。おじさん分かってるから。まあとりあえず話のタネに観とくか」
ってなもんで観始めたのですが.......。
何これ1話目から泣けるんですけど~~
めちゃくちゃ南極観測隊リスペクトしてるんですけど~~コレ日本人ならみんな好きにならないとおかしいでしょ。そこの1点とか付けてる君。反省して頭丸めたが良いデスぞ。この作品の魅力が分からないのはヤバいぞ?
ってわけでむちゃくちゃ感動しました。女子高生が南極に行くっていう無茶を自然な形でお話に組み込んだ脚本には大拍手をしたいと思います。
南極観測隊の大人達がキチンと守って上げて、女子高生らしい爽やかさと、魅力溢れるバイタリティを描いたバランスはお見事でした。間違えなく傑作アニメです。
私はとにかく全話泣けたのですが、南極観測船が氷を割って進んでるだけで号泣してしまう男ですので、多少ガバガバ基準になってるかもしれません。ですが、とにかく丁寧に作られた作品です。
南極観測船の細かいディテールやシンガポール航空の機内食や座席の後ろのモニターまで良く作り込まれていました。
南極にも取材にいかれたのかな?南極が舞台の作品って、私はタローとジローの南極物語を子供の時に観ただけで、大して知識が無いのですが、オゾンホールの観測に気球を飛ばしたり、天体観測をしたり色んな学術的調査をされてるんですね。
戦後立場が弱かった日本の先人達が、なにくそって根性で南極への道を文字通り切り開いてくれたとかの背景を知るだけで泣けてきますよ。
4人の女子高生達1人1人にドラマがありますし、モヤモヤとした悩みを抱えています。南極への旅の中で、その事に自然体で向き合っていきます。みんなで旅をする中で成長し、体も心も強くなっていく。
そうやって悩みも克服していく。この辺の描写もとても上手でした。
主人公のキマリちゃんが能力も性格も最初は平凡なんですが、でも1番前向きで物語の起点になっていて、多分1番リーダーに向いていますね。報瀬ちゃんも最初は顔も声も違和感あったのですが、実は1番シンプルな性格をしていて、観ているウチにすっかり好きになっていました。花澤香菜さん、新境地っすね。
アイドルの結月も最初は不器用なんですが、徐々に打ち解けてすっかりみんなと親友になれました。年下なのに意外とふてぶてしくてしっかりしてるんですよね。
でもなんと言っても日向が私にはどハマりでした。部活での辛い体験から人間不審になっててもおかしくないのに、とても大人で、みんなを支えて、でもやっぱり16歳の女の子。消化出来ない気持ちを抱えていたのを11話で報瀬に代弁してもらって。女の子の友情に私も大号泣でしたw
と言うわけで女子高生の青春と、南極冒険を描いた素晴らしい傑作です。私が勧めなくとも沢山の方が観るかと思いますが、間違えなく面白いのでオススメします。
※やっぱ何回観ても泣ける傑作と思いますので満点の5点に修正しました