ようす さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
兄弟は歩き続ける。何度でも立ち向かう。周りの支えを受け止めて。
原作は2001年から2010年まで連載。
アニメは2003年から始まったものと、
2009年から始まった「FULLMETAL ALCHEMIST」があります。
こちらは新しい方ですね。
私は原作既読で、
2003年版のアニメは最初数話と劇場版のみ視聴済みです。
2003年版アニメは原作が完結していなかったため、
オリジナル要素が強いと聞いています。
こちらのFULLMETAL ALCHEMISTは、
原作に沿って展開されています。
全64話です。
● ストーリー
錬金術の才能を持っていた2人の兄弟。
エドワード・エルリック(兄)とアルフォンス・エルリック(弟)。
亡くした母を取り戻すため、
錬金術の禁忌である人体錬成に挑むが、結果は失敗。
代償としてエドは左足を、
アルは体を失ってしまった。
エドは国家錬金術師の資格を取り、
自分たちの体を取り戻すための手がかり“賢者の石”を探す旅に出た。
まずこの世界での錬金術とは、
物質の構成や形を変えて別の物に作り変える技術であり、
“錬成陣(れんせいじん)”と呼ばれる魔法陣の上で起こる現象。
“質量保存の法則”“自然摂理の法則”など、
科学的なルールはあるものの、便利な術です。
錬金術で物を作り出したり、バトルが行われたり、
この作品からは絶対に切り離せないものです。
人によって得意な錬成が違っていたり、
もはや魔法のようなものです。
実際の生活で使えたら、便利でしょうね。
壊れたものの修理だって一瞬!
二人が背負う重い過去や辛い状況があるものの、
二人の周りはいつも騒がしいw
明るいのですよ、キャラクターが。
なので、ダークファンタジーではありますが、
あまり重い雰囲気になり過ぎずに楽しめるのも、
この作品が人気なポイントだと思います。
私は原作を先に読んでいて、
結末も展開もすべて知っていましたが、
アニメもとても楽しめました♪
というか、アニメを見て、
よりこの作品のクオリティの高さを再認識させられました。
もちろん、演出のかっこよさや声優さんの演技の良さなど、
アニメとしての質もとても高い。
だけどやっぱりストーリーが抜群に面白いんだなあ。
“賢者の石”の秘密をエドたちと共に探っていくドキドキ、
だけど簡単には真実にたどり着けず、
怪しい情報だけ目の前に散らばり、
思いがけない真実に衝撃を受け…。
最初から全部のストーリー考えてたのかな?と思うほど、
物語の勢いが止まりません…!
出来事というのは、
いろんな人物の行動や思惑で流れていくもの。
決して個人の意志だけで作られるものではない。
この物語で起こっている出来事も同じ。
この物語はフィクションなのに、
まるでキャラたちの意志の連鎖によって起こされたものであるかのように感じられ、
ドラマティックでドキドキする。
次から次へと起こる目まぐるしい展開と共に、
最初からゴールまで駆け抜けていきます。
しかも、余計な話がない。
ほのぼの日常回だって、何かのエピソードの礎になっていたり。
数多くある謎の真実を明らかにするタイミングも
まさにベストタイミング。
ここで明かすのが一番だよってタイミングで明かしてくるのが、
もうたまらんのよー!
全体のストーリーも最高だけど、
1話ずつの構成もお見事でした。
30分が短く感じてばかりでした!
いやもう絶賛しかないです。笑
● キャラクター
ストーリーべた褒めですが、
キャラもいいんですよー!
弱さに負けそうになる。
けど、何が進むべき道なのか、それをわかっている人たちばかりで。
そんな強さに心動かされます。
エドたちの力になってくれる大人がいい大人なんです。
そして女性キャラも芯をしっかり持っている強さでかっこいい!
ヒロインであるウィンリィもその一人ですね。
エドの人気はそりゃもうすごいものですけれど、
ヒロインのウィンリィへのやっかみがひどくないのが、
彼女のキャラの魅力を何よりも物語っていると思います。笑
正しく強くあろうとする強さ、
旅に出る二人を辛抱強く待ちながら支える女性らしさ、
二人に尽くすのではなく、自分のために道を選ぶ芯の強さ、
ここぞというときにはぐいぐい踏み込んでいく逆らえない強さw
スタイルもいいし可愛いし、
ウィンリィ最強…。笑
かくいう私もエドが一番好きなのですが、
特に印象深いのは22話です。
{netabare}
両親の仇を前にして、
でも撃つことができなかったウィンリィ。
なぜ仇を取れないのだと泣くウィンリィに
「お前の手は、人を生かす手だ」と言葉をかけるエド。
{/netabare}
この言葉、かっこよすぎでしょ!
私はこのシーンで完全に惚れましたね。笑
次の23話でエドの{netabare} 「次に泣かせるときはうれし泣きだ!」 {/netabare}がかっこよすぎてまた惚れるww
エドの素直じゃない性格と
この台詞の相性が良すぎてですね…(*´Д`)ハァハァ
エドに限らず、
挙げればキリがないほど、名言だらけです。
そしてそのエドを演じるのが、朴璐美さん。
エドの声!って感じでものすごく合っていました。
朴璐美さんの声で聞く台詞は全部かっこよかった~♪
耳が幸せでした(*´ω`*)
やんちゃで感情的な兄・エドに対して、
弟のアルは冷静で純粋。
そんな兄弟最高です(*´Д`)ハァハァ
大きな鎧姿だからあれだけど、
元の姿に戻ったら、絶対兄よりモテると思う…。笑
● 音楽
主題歌がどれもいいですね。
主題歌だけはかなり以前から聴いているのですが、
今でも聞き飽きない良曲ばかり♪
【 OP2「ホログラム」/ NICO Touches the Walls 】
特にこの曲が最高です。
何度も聴いているけど、
ずっと好きです^^
この曲がきっかけで、
NICOのファンとなりましたし♪
● まとめ
ああおもしろかった。
ひとつひとつの話を面白く描くのももちろんすごいですが、
あれほど壮大なお話を、
これほどすっきり終わらせられるのも本当にすごいと思います。
ストーリーとキャラに関しては
非の打ちどころがないです。
大満足のアニメでした♪
原作が好きな方にもおすすめですよ^^