スライムベホマズン さんの感想・評価
4.5
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
素晴らしい青春劇!
原作は未読です。夏アニメが始まる前から彼方のアストラは面白い!という声をネットなどでよく聞いていて期待値高めで観ました。1話観たときは期待通りのものが観られたという感じでした。しかし2話から中盤はそこまで盛り上がることなく、まあこんなものかくらいに思っていたのですが、後半とくに最後の2話くらいは最高でした。そして見終わった後は、彼らと一緒に旅を終えたような、そんな清々しさと感動で満たされました。
一応宇宙漂流のサバイバルものですし、メンバーの中に裏切り者の刺客がいるということも初めから提示されていてお話としては重めです。しかし終始ギャグを挟みまくったりサバイバルを楽しんだりしていますのでギャグとシリアスのバランスは取れていて特にストレスなく楽しめると思います。 {netabare} 最終回の無事アストラに着いた後の記者会見で、アリエスが答えた「私体重2キロ増えました」という一言が彼らの旅を何となく表しているのかなと思いました。{/netabare}とはいえギャグが寒いという意見が多いのでそこは注意ですね。しかし確かに寒いノリもありますが、自分はアリエスの言い間違いネタなどけっこう笑えて、ギャグに関しては肩の力を抜いてくれて観やすくなり良かったと思います笑 とはいえこの作品は宇宙漂流SFモノというよりはストレートな王道青春友情物語と言った方が楽しめるのかなと思います。困難が立ちふさがっても皆で協力して乗り越えていく。刺客の正体が判明しても友情の力で皆で前を向く。そうして絆が深まっていくストーリーは王道でやはり良いですね。{netabare}旅の始まりではアリエスに言われるまで手も繋げなかった子たちが、旅の終わりでは当たり前のように肩を組んで円陣を作っていました。もう最高で泣けました!目的地に着いた後の話も含めて、最終回は完璧な大団円だったと思います!{/netabare}
キャラクターに関してはカナタが最高の主人公でリーダーで、とんでもなくかっこよかったです! {netabare}11話でシャルスがワームホールを自らに向けたとき、ただ前を向き助けに走り出すシーンは熱かったです。そして右腕を失いながらもシャルスを親友としてそして右腕として迎入れるというキャプテン。惚れました。宇宙に右腕が漂い取り残されるカットは、1話ラストの師匠の写真と重なったのも良い回収だと思いました。カナタが崖から落ちた師匠を掴めなかったのも右腕。宇宙に取り残されたアリエスを助けたのも右腕。などなどストーリーを通して右腕の描き方が素晴らしかったと思いました!{/netabare}
同じ時期だと鬼滅の刃の炭治郎やDr.STONEの千空も素晴らしい主人公で、やはりジャンプの主人公は熱くてかっこいいなと思いました。