ノリノリメガネ さんの感想・評価
3.6
物語 : 2.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 2.5
状態:観終わった
ダメなときの朝ドラ
渡辺信一郎が総監督ということで今回も期待して視聴をはじめたわけだけど、同氏のキャリアの中では一番おもしろくなかった作品になったんじゃないかなと思った。
{netabare}
その要因としてはいろいろ考えられるんだけど、まず一番は主役のキャロルとチューズデイの魅力の低さかなぁ。
彼女たちのすごさがあんまり伝わってこなくて、でも良い曲はなぜか生み出せて、周囲の人たちにも恵まれ、支えられ、とんとん拍子に成功を収めていく。なんだか悪いときの朝ドラみたいな、終始ぬくぬくしてた感じが特徴的だった。
むしろアンジェラの方が不安定で孤独で、大きな壁にぶち当たるんだけど、それを乗り越えていくという描写があったので応援したくなったし、彼女の経過を知ったうえで絞り出すパフォーマンスの方が多くの人の心に刺さるものがあったと思う。
やっぱり渡辺監督作品ってのは、ビバップやダンディとか、一話完結型で光を放っている気がするので、今回もそういう手法で良かったんじゃないかなと思った。今回のようなやり方では2クールってのも長い気がした。
それでも音楽はやっぱ良かったし、だからサントラもちゃんと買った。
作画もかなり安定していて、アメリカンな雰囲気な火星のデザインも良かったと思う。
声の出演も渡辺監督の人望のなせる業なのか、とても豪華だった。
いろいろ書いたけど、2クールお疲れ様でしたと声をかけたい。
渡辺監督の信者であることには変わりはないので、次回作に期待することにしたい。
{/netabare}