「名探偵コナン 紺青の拳(アニメ映画)」

総合得点
71.5
感想・評価
105
棚に入れた
655
ランキング
1341
★★★★☆ 3.7 (105)
物語
3.6
作画
3.9
声優
3.8
音楽
3.6
キャラ
3.8

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ネタバレ

オキシドール大魔神 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

シンガポール悪いやつばっかり

 今作は、悪く言えばいろいろ中途半端、よく言えばアクションも推理もそれなりの水準でまとまっている。爆発的に面白いシーンや、ここは振り切ってるというシーンはないが、なかなか印象的なシーンが散見していて、総合的には良作と言って差し支えない出来。
 キッドがいないと帰国できないので、コナンが仕方なくキッドに協力する。今回キッドは敵に割と翻弄され、利用された京極に押された時にコナンが助太刀に入る。京極はほぼ無双、途中園子と若干拗れるが、あれは京極さんが悪い。恋人に変に隠し事はするものじゃない。わがままでおてんばな園子には毎回さほど感情移入できないが、今回は素直に園子に共感。まあその前に離れるなといった京極の忠告を無視して警察に頼ろうとしたのはどうかと思ったが。とにもかくにも、腕っぷしという面では京極さんの安心感は異常。ラストの一騎打ちも作画気合入ってて良かった。映画タイトルをリスペクトしたのか、蹴撃の貴公子なのにラストは拳で決めたのが若干不満ではあるが。コナンとキッドの共闘はなんだかんだ燃える。京極のミサンガを切るシーンは、京極さんの封印を解くみたいで良かった。まあミサンガを律儀に守ろうとし、自然に切れたわけでもないのに切れたら一転攻勢の京極さんには笑ったが。その辺の不器用さが彼と言えば彼だが。
海賊に囲まれて震える子羊になってた蘭が、キッドの煙がまかれた途端、一転無双するシーンも笑った。あと、蘭の危機には頼りになる小五郎も好き。推理の演出も良いわけではないが凝ってるのは感じる。
 と、ここまで印象的なシーン、好きなシーンを列挙した。
 悪い点というほどではないが、気になったのはレオンの極端さ。最初はコナンにも油断できないと評され、実際洞察力や推理力は確かなのがが、なぜそれをあんな極端な方向に発揮してしまうのか。新しい都市を作りたかったが反対されてムカついたから、一回破壊して作るって馬鹿?と思った。コナンの犯人の動機は共感できないように作られているというが、実際そこまでずれていると感じる動機は個人的にはそんなにない。同じ映画で破壊系で言うなら、摩天楼や天国があるが、その2つは破壊が目的であり、破壊をしなければ絶対目的を達成できないのでまだ分かる。しかし今作は、破壊は新しい都市を作る手段でしかなく、であるならば阿保みたいなリスクを負って海賊と手を組む意味が分からない。どうせ殺人するなら反対されたお偉方を殺せばよかったのでは?と思ってしまった。そこまでしなくても、京極にしたささやき戦術とか、もっとなんかあるだろと。とにかくレオンさんはめちゃくちゃなムーブしたなと思った。
 と、まあレオンのムーブ以外気になるところや不快な点もなく、方々で言われているが、前髪下ろした園子はめちゃくちゃ可愛い。オチもほどほどに笑えて個人的にはまあまあ満足。
 ゲスト声優はややへたくそくらい。

 最近冒頭のお馴染みのナレーションでメタが多いが、正直辞めてほしい。

投稿 : 2019/10/11
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サンキュー:

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