「キャロル&チューズデイ(TVアニメ動画)」

総合得点
75.6
感想・評価
395
棚に入れた
1299
ランキング
792
★★★★☆ 3.7 (395)
物語
3.4
作画
3.8
声優
3.7
音楽
4.0
キャラ
3.6

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ネタバレ

岬ヶ丘 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

今この時代に生きる、すべての人に見てほしい名作

 今年のアニメでも屈指の名作だと思う。二人の女の子が運命的に出会い、音楽を通して絆を深めていく。デビューに向けて色々と挑戦するも、うまくいかなかったりして寄り道もする。
 
 しかしテレビのオーディション番組で見事なパフォーマンスを発揮。フェスに代役で出場した時にはヤジを受けて涙するも、再びステージに戻ってきて堂々と歌う彼女たちの姿は涙なしでは見られない。

 終盤の政治や表現の規制といった不穏な動きに、単なるフィクションではなく今の時代の世相を重ねながら、動向を見守っていた。アンジェラも試練も経て、最終的に歌の力によって人々を動かすメッセージを発信するという物語はとても美しい。最終話のアーティストたちが全員集合してのステージは、本当に感動的だった。

 とにかくどのキャラも魅力的で、声優さんの演技も素晴らしかった。特にキャロル役の島袋さんの新人離れしたお芝居には舌を巻いた。今後の女性声優界を引っ張っていく存在になるかもしれない。

 また歌も本作の欠かせない要素だが、とにかく全部いい。声優と歌唱パートのシンガーを分けたキャスティングもよかったと思う。全編歌詞が英語という海外層を意識した作品だったが、海外のファンにも作品の魅力が伝わったのではないか。

 個人的にはタオが好きで、彼の生い立ちや心境はもっと掘り下げられたと思うので、最終話でいきなりデザイナーチャイルド云々という展開には少し驚いた。もう少し丁寧な伏線があるとよかったかな。

 とにもかくにも国際情勢が不安定で先行きの見えない今の時代に、ぜひ見ておきたい作品。歌の持つパワーや可能性を存分に感じられる。みんなで歌を歌って平和な世の中になれば、こんなに素晴らしいことはない。そんな世界になってほしい。

視聴日 19/10/10

投稿 : 2020/09/25
閲覧 : 254
サンキュー:

3

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