TaXSe33187 さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:途中で断念した
社会派推理モノじゃないって点だけ注意
野崎まど原作のアニメ
原作は2巻が怖すぎて3巻に手を付けられてないままアニメを3話まで視聴
作画に関しては必要十分で、声優は実力ある男性を揃えているため見ごたえがある
取り調べなど地味になりそうなシーンもカットを工夫して上手く見せており、退屈さを感じる場面はない
主人公である検事が、製薬会社の不正捜査を発端に巨悪に立ち向かうことになる…と、ここまでは社会派アニメっぽい雰囲気
ただ、野崎まど作品なのでそう単純にはいかない内容
製薬会社を追ううちに不審な自殺とそれにまつわる3人の女、東京都に新たに設立される特別行政区「新域」の真実と話が進んでいく
新域という特殊な地区の設立と、それにまつわる巨悪を描くという、それだけで一本面白いSFが作れそうな始まり
それを更に崩して全く別の方向に話が動いていくため、振り落とされそうな勢いと恐怖がある
以前に原作を担当した「正解するカド」はこのシナリオ展開の振り回しが急激かつ後半に集中していたため、脚本を放り投げたと感じた人も多かった
今回の「バビロン」は原作小説3巻のうち1巻部分を初めの3話に纏めているため、序盤からシナリオの転換がしっかりと取られる
そのため、カドのように中盤までの展開を放り出したような感覚には陥りにくい構成になっていると思う
序盤から色々な意味での「正義」と「悪」が語られていくため、見ている側も考えさせられつつ、主人公とともに混乱を深めていくのは面白い
ただまあタイトルにした通り普通に推理モノやるような話じゃないので、トリックだの動機だのを考えようとするとガッカリするからそのつもりで