ウル さんの感想・評価
2.8
物語 : 2.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
設定や入りは良かったです。
絵は綺麗で好感をもてました!
このアニメは1クールアニメの続き物だったぽい?です。
知らないで見てしまいました。
なのでこの映画から見はじめた感想を書きます。
一言で言うならこの映画はダイジェストです。
1時間の作品なんですがほぼ半分ダイジェストに使います。
30分使ってるから心理描写も描けそうですが元が1クールアニメなのでこれでもかなり無理があります。
なのでキャラクターの心理描写や物語かかなり雑に感じられました。
この映画だけ見た人は世界観に入りにくいじゃないかなと思います。
ここからはこの映画だけ初めて観た人のレビューって言うことで批判的になりますので好きな人は止めておいてくださいね。
{netabare}ここを否定すると物語は始まらないのですが、まず私は未来の菜穂が過去の自分に手紙を送ろうとすること自体が理解できません。
大好きな優しい夫と可愛い子どもがいる現状が本当に幸せなら、絶対にこんなことはしないはず。
菜穂の手紙の内容には、「昔好きだった人の命を、友達として救いたい」という純粋な気持ち以外に「あのときこうしていれば彼(翔)と付き合えたかもしれない」というような無意識の下心がどうしても垣間見え、非常に気持ちが悪いです。
あの手紙は夫や子どもの存在を否定することに他なりません。
もし過去を変えたら今の子供とは一生会えないかもしれないとかは考えなかったんですかね?
旦那と産まれたばかりの子供がいるのに、友達としてではなく恋愛感情で過去に好きだった相手と恋愛しながら未来を変えようとする話しを美化しようとすのか。
「翔が生きてても須和と結婚してたよ」
この言葉はなんだったんですか?
悲しい嘘ですね。
親友組の女子二人と男子一人も空気過ぎます。
須和を励ますという意味では必要だったのかもしれませんがこの映画だけ観てたら正直いなくてもほとんど変わらないと思いました。
後半部分で翔が生きてる未来ではその女子の一人と結婚したとかならいてる理由はわかりますが。
他にも雑な部分は多く、菜穂が翔を好きなっていく過程も雑に感じました。
ダイジェストなのでここも1クールアニメ見てねってことだと思いますがかなり重要なシーンなのに残念に思いました。
友情を育んでる描写もダイジェストでここにもっと力を入れないと翔を助けるところに感情移入しにくいです。
菜穂達が自殺助けるところも仲間が色々行動を起こして結果助けられたという感じもなく、
まず翔が自殺する理由が語られていない。
正直これは酷いと思いました。
母さんに謝らなきゃって言ってますが初見の人は母さんに何を謝るのか全くわかりません。
この物語の肝になる自殺の理由がわからないのはミステリー作品で犯人の動機が語られないぐらいに酷いです。
本来ならその理由を探りながら自殺を解決していくのがいいと思いますが尺のせいか原作のせいかわかりませんが直接みんなで探してただ物理的に自殺を止める。
なんとか自殺を止めさせようとその前から理由を考察して試行錯誤して最後止められないからみんなで探すのはわかりますが、その描写もなく手紙を受け取る前の過去のみんなも翔の家行ってみんなで必死に探したんですよね?
その時は自殺するとかわからなかったかもしれないですが、何故その時に見付からなくて手紙を貰った過去で見つけられたのか?理由がわからないです。
あと翔のいいところがよくわからないです。ここもしっかり描写していないので須和のが魅力的に見えます。
翔のことが生きている世界でも須和は後悔したり菜穂のことが好きな自分、翔を裏切ってしまった自分と心理描写がしっかりしてるのに、翔が好きな理由、それを上回る描写ががないです。なので何故須和じゃなく翔を選んだのかよくわからないです。
あと過去に手紙を送る手段がバミューダ海域に手紙を流すって設定はいらないと思いました。
この話に飛ぶ前にその考えに行き着く描写がないと何痛いこと言ってんだてなります。
なので何故バミューダ海域に手紙を流したら過去に送れるのかもよくわからないままです。
最後も夢オチ?パラレルワールド?みたいな終わり方です。伝えたいことはわかりますがきっちり終わらないと見てる方はモヤモヤします。
せめてこの世界ではこの終わり方でした。
けどパラレルワールドがあってそこではこうでしたみたいな描写してほしいです。
結局最後よくわからないまま終わります。
尺不足なのか原作が悪いのかわかりませんがこの内容だと原作、1クールアニメもあるみたいですけど見たいとはなりません。{/netabare}