らむず さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
2期待ってました!!
(2期に期待する点)
「いや~、半年長かった…。やっと2期きたよ。」と思いながらの1話視聴。
1話を見た限りなのでなんともいえないが、今回はほぼ原作準拠で作ると予測。
1期はアニオリがあった分、移民や13番街の犠牲が原作より重く描かれなかったように思う。
2期で描かれるカスラーン・マーリン編は、現実の史実のどのあたりを参考にしているか考えると1期より重い。(ものすごいネタバレになるので詳細は避ける。)また、セトが抱える闇もどんどん明らかになっていく。その点も含めてどうアニメで描かれるか楽しみである。
(追記)
最終的にアニオリは原作マンガの内容を部分的に分かりやすく改良した程度。ただ最終話の21話に関しては尺不足からか、部分的にはしょっていてので分かりづらい部分が2つほどあった。
{netabare} 1つ目は、戦争終結後にディアバルが行方不明になっていたシーン。映像ではなく、アイキャッチの文章だけで説明を済ませるとは思わなかった。
2つ目はオコホやブランゴワール卿が自分の呪いを民衆たちに言うシーンでの、民衆の呪い告白の部分。マンガでは、首は2つあるけど頭は1つという呪いや、歯のかわりに爪が生えている呪いなどが絵で描かれていたがアニメでは音声のみで映像はなかった。ラディアンという世界での呪いの多様性を分かりやすくするために、ここは削ってほしくなかったなぁ。 ~ {/netabare}
あと、他の不満は19話放送中に地震速報の字幕が流れ続けたことくらい。物語の重大局面の悲しいシーンが地震速報で台無しだった。N〇Kさん、空気読んで!!
幸か不幸かアニメ終盤にて、現実の世界で新型コロナウイルスが猛威を振るっていた。めちゃくちゃタイムリー。「感染者」という言葉がより一層重みを帯びた。
とりあえず、マスクの転売やコロナ感染者への差別をしている人たちに1期と2期合わせてラディアンを見せたくなった。人間の愚かさに突き刺さるような言葉がラディアンにはたくさん出てくる。
2期は原作マンガ5巻~10巻までの内容にあたる。次の物語の舞台の話は現在進行形で10巻から続いているため、3期がくるとしても1年か2年先になりそう。日本での人気より海外人気の方が上なので、3期が作られることに期待したい。が、3期になりそうな話の中で見た目がトラウマになりそうなキャラもいるので、1期2期よりキャラクターデザインのハードルが上がる気がする。
うらやましいことに海外ではDVDやフィギュアが発売されているので、日本での人気ももっと上がって欲しい。
そのうち出ると思うが、2期のサントラCDが楽しみである。
(主題歌について)
OPの「ナラク」は、ロック調で暗くなりすぎずに心の中の闇を表現しているような感じ。最後の方でメリがセトに手を伸ばすのが、2人の関係を表しているようでとてもよかった。
追記:原作のマンガを読みこんだうえでナラクの歌詞が作られているのがよく伝わる。アニメサイズのOPの最後にある「少なくとも千度」はアニメ2期の終盤で重要な意味を持つので、話の序盤と終盤で全く違う意味に聞こえるのではないだろうか。
EDの「ちっとも知らなかった」は、アルフォンス・ミュシャの絵画のような色遣いが印象的だった。バグのように時折挟まれる不協和音な音が不安を思い起こさせる。歌詞からはセトに対するメリの気持ちみたいに思えて尊い(語彙力)。
追記:セトに対するメリの気持ちであるとともに、モルドレッドに対するオコホの気持でもあるようにだんだん思えてきた。
物語が進むにつれてEDの映像が若干変化していくので必見である。