tomledoru さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
日常の延長生活
ゾンビ(作中では「彼ら」)が出てくるなんて,レンタルビデオやビデオ配信で,何も情報がないまま観ちゃったりすると,おやおや何か変だぞという心境になります。
学園生活部と称して学校で,寝泊まりして生活する「日常」系のアニメだよと言っても,信じてもらえるくらいです。
登場人物,由紀,胡桃,悠里,美紀は,普段と何ら変わらない生活をしようと心がけるのですが・・・テンポとしてはとてもスローな話の展開です。
実態は,社会や世の中がほとんどゾンビ化した世界に対して,廊下などにバリケードを組んだ学校に閉じ込められているという窮屈さがだんだんと表現されてきます。
慈先生が襲われ,愛犬太郎丸もゾンビ化し,かつて人間だった「彼ら」と対峙せざる負えないときにのみスコップやモップで戦うという姿勢はどこか「静けさ」を感じさせます。
それは戦うことが中心に描かれているのではなく,生活と心情描写が中心になるからです。
生活物資を求めてショッピングモールー行ったり,由紀のように,トラウマで幼児のようになったり,最後車で脱出を図ったりするのですが,原作を読んでいないと,この先,ゾンビ,オンリーの世界でどう生活するんだろうと,見ているこちらが心配になります。
謎解きはあるのですが,ゾンビの出現は本当に,「いつから,どこから,どうして」???という不可解な感じが残ります。