二足歩行したくない さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
やっぱり誰も死なない
のんのんびより2期。
前作同様、所在地がどの辺の地方かというレベルでも不明な、標準語の過疎地にて、全学年合わせて5人しかいない学校の生徒を主役に展開する日常系アニメです。
1期と同様、ワンクールで1年が経つ内容となっていますが、対象の年も1期と同じになっていて、1期と同じ1年で、取り上げる日付だけを変えたものになっています。
原作がサザエさん時空のため、アニメで歳を取らせるわけにはいかない上での措置なのだと思いますが、これが例えば3期があるとして、やはり同じ1年を繰り返すのだと思うとちょっとかわいそうな気持ちになりそうですね。
第1話で蛍が転校してきて、せっかく仲良くなった友達との関係がリセットされ、「初めまして」からまた始まるわけなので。
2期もやはり中心になるような事件は発生せず。
のんのんした日常が続く作品となっています。
例えば、森で迷うシーンがありますが、おもむろにクマが現れて、「こまちゃんが食べられてしまったのん」みたいな展開とはならないので、1期が気に入った人は本作も気に入ると思います。
最後は村がダムに沈むことになって、それに反対する村人が公民館に集まって火炎瓶を作るバイオレンスなリアルのんのんびよりも見てみたいと思うのですが、そういう輩は本作を見て心を穏やかにすることをおすすめします。
1期で初登場だったキャラは本作では説明なく登場するので、1期から見るのがおすすめです。
また、1期同様ですが、何が始まって何が終わるような物語ではなく、ただ田舎の子供たちが遊ぶだけの内容のため、一気見には向かない作品だと思います。
川は出てきますが氾濫せず、奇祭やしきたり、土着信仰、怪しい風習や風土病や祈祷の類も存在せず、不法投棄や不要な道路建設も行われていません、危ないオジサンは家から1歩も出てこないため作品に登場しません。平和です。
都会の喧騒を離れて田舎暮らしがしたい人は、そこに理想の世界を見ると思います。
私も本作の影響で、田舎は素晴らしいんじゃないかと思えてきた今日この頃です。