はまやん さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
今見ると粗が目立つ
熱血アニメの金字塔としての地位を築いている本作ですが、個人的な評価は厳しめになりました。
たしかにシモンやカミナといったキャラクターは気持ちのいいキャラクターであり、彼らが主に気合と熱血でピンチを乗り越え、それに合わせるようにロボットがどんどんパワーアップしてくシーンは本作が未だに人気である理由が分かった気がします。
ただ全体的にシナリオとキャラクターが水っぽい感じは否めませんでした。
とくに17話~20話は本来一話で済ませられるはずの『その後の世界』を延々と見させられており、ここで何度も投げ出しそうになりました。脚本が自ら設定した「為政者となった主人公たち」というアイデアを説明するのに膨大な分量を費やし、宇宙へ飛び出すまでのシンプルな理由を一年放映するガンダムみたいなスパンで描くのは非常にもったいないように感じました。
同じように大グレン団にいる多すぎるほど多いサブキャラも主人公に追随するテンプレキャラの域を脱していません。個人的に印象深かったのは、何ひとつ伏線もなく適当に男キャラにあてがわれていった三姉妹で、セリフ量も出番も多いのに(こいつら本当に血も涙も通ってねえな……)というどうしようもない感想を抱きました。
もっとこうしたら良かったのに、とか、もっとここを掘り下げて欲しかったという惜しいところばかりが見えた作品でした。