赤べこ太郎 さんの感想・評価
3.7
物語 : 2.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
リアル路線のオカルト作品
最後が腑に落ちない作品でした。
小難しくて、一般受けはしないであろう、いかにも Production I.G と言った感じ。
しかし、その手の作品が好きな人は引き込まれると思う。
実際僕もそうでした。
主人公は以前事件に巻き込まれた関係で、カウンセリングを受けていて、母親も事件のことを思い出して、時折精神的におかしくなる。
基本的に、その事件が謎の中心となり物語が展開していきます。
幽体離脱や、霊の世界なども絡んでいき、オカルト要素を含んだ物語。
途中までは良い作品だと思いますが、それだけに、最後が腑に落ちない。
あれだけシリアスで重みのある展開を見せておきながら、最後は、急に訳の分からない超能力者たちが集結して、暴れる妖怪を「鎮まれ、おぬし達は仲間じゃ」とか言って事件解決。
人間関係の方も何事も無く円滑に終わりを迎える。
結局最後は、全部うまくいって良かったねアハハ、っていう作品です。
物語の最後で全員笑っていられるってことは、勿論嬉しいことなんですけど、
この作品の前半部分を楽しんでいたような人達は、そういった結末じゃ納得しないのではないかと感じました。
キャラクターはどの人も見応えがあり、僕は特に主人公のウブな感じが好きでした。
個人的には、結果として楽しめたので、見てみるのもいいと思います。