TaXSe33187 さんの感想・評価
2.4
物語 : 2.0
作画 : 3.5
声優 : 2.5
音楽 : 3.0
キャラ : 1.0
状態:途中で断念した
密度の割にテンポが悪い会話劇
リトライのようなギャグ系異世界と思って視聴
ギャグではあるんだけど、なんかこうハマらない感じ
女神が召喚した勇者がかなり慎重な性格で…とそれだけなら面白そうな素材
ただ、言い回しのセンスの問題なのか声優の問題なのかシチュエーションの問題なのか、とにかく会話が面白くない
基本的には女神と勇者の二人の会話劇になるんだけど、アニメとしては割と密度の濃い言葉の応酬となっている
少人数の会話劇でも物語シリーズのように成功した作品はあるけど、このアニメの場合ただ普通の話を早口で言ってるだけ、という感じ
ワードセンスに魅力がないからフレーズ自体に笑える点は特になく、「なんか声優大変そうだなぁ」くらいにしか思わない
そして早口になっている理由が「勇者にツッコミを入れる女神」というシチュエーション一辺倒なため、緩急がなくひたすら強い口調だけが並ぶ
エンジェルビーツやコトブキ飛行隊のように人数が多く、それぞれに特徴のついいたキャラの会話の応酬ならひたすらハイペースでも面白いんだけど…
会話劇で会話にセンスを感じられない時点で怪しい空気が漂っていたけど、スライム戦闘も魅力を感じられない作りで更に残念
慎重な勇者はスライム相手にも全力で戦う、まあそれは分かる
ただ、明らかに目の前から消滅した相手に対して死骸ないし逃亡の痕跡の確認もしないまま大規模攻撃を連発するのが慎重な人間のすることか?
しかも戦闘は村の直ぐ側、そんな場所で火柱が何度も立つような、地面を引き裂くような攻撃を連発するなんて村人から警戒されるだろうに
そして勇者曰く相手のステータスは読み取れていたとのこと
慎重な性格なのに視界が塞がって不意打ちを食らうリスク、大規模破壊によって周囲から警戒されるリスク、増援が来るリスクを考えないってあるか?
案の定攻撃が敵の四天王を呼び寄せてしまって即逃亡
敵が上手で勇者の召喚予測地点を索敵していたって事情はあるにしろ、力をしっかり計算する「慎重さ」があればすぐにはバレなかったはず
「慎重さ」と「臆病、疑い深さ」を混同した結果、思慮の浅いままに気の狂った行動を繰り返すだけの化け物としか描けていないように感じる
「ギャグだから多少ぶっ飛ぶくらいが丁度いい」みたいな向きもあると思う
ただ、キャラの根幹の性格がテーマに合わないまま不合理を生み出すなら標準的なキャラ付けの方がずっと良い
個人的にはありふれチートと同レベルだと思ってる
逆に言えばこの2作品を最終話まで頑張ったので、これも次回までは頑張って見てみようかな……
4話で断念
{netabare}内容が自分に合わないこと
3話を落とした挙げ句総集編すら作らないありふれ未満の製作状況
ようやく完成したEDの出来栄え
この辺を総合すると、これ以上見るのは無理だと判断
慎重じゃない上に行動の8割が他人への迷惑に繋がる主人公なんて面白い云々の前に品性を感じない
「とても深いトラウマからこんな行動してるんだ!」みたいなのを見たことあるけど、トラウマがあれば何をしても良いの?
トラウマが理由で対人関係に慎重、あるいは石橋を叩いて渡るような行動、となるなら分かる
しかし、この勇者の場合対人関係を軽視して、相手を馬鹿にし続けるだけに終始している
勇者としての戦い方も、慎重さではなく自分さえ無事なら問題ないという自分本意なだけの行動ばかりが目立つ
これでは「トラウマの結果慎重に」ではなく「トラウマの結果パラノイアに」だろうと
3話まで見てきた中で「慎重」という発言に見合う行動は手当り次第に聖水をかけて安全を確保するシーンだけだった
ただまあ真っ先に神父にかけた理由がギャグにもならない発想なのは最早作者のセンスにドン引きしたけど
理に適った行動をとっても、それがギャグもどきを作った結果の偶然の産物となってはいよいよセンスが合わない
そして4話で仲間になろうとする相手を要らないと切り捨てて馬鹿にするシーン
ここまでなら(今までがクズすぎて)許容できた
ただ、そこから女神まで要らないと切り捨てるのは論外すぎた
後方支援を軽視する人間が慎重?冗談じゃない
最初の村で勝ちを盤石にするために女神に神界への道を開かせたんだろうに
成長の余地が無くなったにしても、一度撤退して作戦を練り直す時間を確保できるだけでも価値は大きいだろうと
そんな単純な発想すら出来ないまま、とにかく無愛想なキャラがカッコイイと勘違いしたアニメなんて見ていられない
中身がスカスカで空虚なありふれやチートと比べて、多少なりとも話に筋道が通っている分逆に不快感が大きくなった感じ
まあ、今後周りの評価が更に上がろうが改めて見ることが無いのだけは確定{/netabare}