どどる さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
被造物への回答
多くのフィクションで扱われている被造物。
神と人間、フランケンシュタインの怪物、ロボットなど。
わたしは、被造物であることは否定するものではないと感じます。
グランベルムが出した答えは、私の感覚によりそう回答でした。
子どもは親のコピーではないという当然の事実。
自分の心を写した人形が、人形自身の揺れ幅のある心を持ったのは普遍的で素晴らしい部分です。
この揺れ幅を許容することが、新月が抱いていたお願いとラストの揺れ幅につながっていたようです。
基本方針を大きくは変えない。
しかし揺れ幅を許す、という結末だと受け取りました。
魔力が危険だから消し去るというのも独善的な気がしていたので、含みのある終わり方になってよかったです。
テーマを置いて単純にアニメ作品の楽しさで見ると本格的に良いのは終盤の少しの部分で、あとはまあ結構良い、悪い部分もちょっと目立つ微妙な感じです。
特に力が入っていたアンナ、水晶の表現はわたしには合いませんでした。
テーマ部分もセリフで言ってもらえて分かる感じで、アニメならもっと映像から理解できる部分が多いと、より良かったです。
とはいえ、楽しさ部分だけでもけっこう良い、いくらかの奥行きもある。
良かったと言えるアニメです。