dakiramk3 さんの感想・評価
4.1
物語 : 3.5
作画 : 5.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
パンダ車に載った公僕様のミラクルワードは『コーボー!』
っつーわけで陽菜ちゃんの年齢が気になって、明かされた時は思わずガッツポーズしたくなりましたそんな私はもちろん社会不適合者です。
それは置いといて、なんかこう……お話的にはスッキリ纏まってるはずなのに、見終わった後の心のモヤモヤがどうしても拭えなかったんですね。鑑賞する前に、『前作は、起こったことを無かったことにする物語に苦言を呈されたので、今回はその辺りを』うんぬんかんぬんという監督の話を聞いたからか、内心『そういう苦言を呈する人はほんとフィクションというかエンターテインメントを楽しむ資質がないなあ』とか思っちゃうわけですが。
それはそれとして、全体的に作りが守りに入ってる気がするんですよね~。こんだけ規模がでかくなると、その関連の規模もまた桁違いにでかくなるので、もう失敗できないから一般受けにシフトする……ってのはわかるんですけど。自分の作りたいもの作って小規模の人に受けるのと、より売れ筋を狙って才能のある人物を世に知らしめるのとどっちがいいかと言われると……難しい問題かも知れない。個人的には、これだけの支持を集めた監督の作品なら、割と好き勝手やっても周囲が勝手に好意的な方向に解釈してくれるようになるんじゃないかと思う。
若い二人が東京を犠牲にして二人の世界を守るのと、片方を犠牲にして世界を守るのと鑑賞した側がどちらを是とするのかの選択は残されているものの、それ自体が監督の姿勢に対するブレと捉えられかねないというか。
強大な力の行使にはそれ相応の責任が伴う、という観点からは、どっちも救ってしまうよりは余程良い描き方なのだろうけど。
その他の面……ビジュアル的なことに関しては、もう自分が何を言ったって意味がない。ぶっちゃけ話が気に入らないとしても、金を払って美術だけを見に行ったって全く後悔しないレベルだと思う。いわゆる新海空を存分に堪能出来るという点では前作よりも上なのではないか。
とまあこんなところで。