Jun さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
鬼みたいな人間がたくさん。主人公かわいそう。
大正時代の日本の原風景が新鮮。真昼の水田、雪の森林、夜の山。
鬼、鬼みたいな人、人みたいな鬼、人との戦闘の中で、優しい少年が少しづつ強くなって、より強い仲間達とラスボスへと挑む活劇。
成長過程もしっかり尺を取って少年の努力と強さが実感できる。特に19話は構成と演出のアニメ技が、少年の渾身の技と混ざって、手に汗握りながら24分で涙腺崩壊した。
追憶の断片だけれど、売りに出された貧困虐待幼女が少女剣士に救われ、風呂で洗ってもらっている1分もないシーン大好き。頭を洗って髪から垂れた滴に、無意に見開かれた無言の両眼から溢れて滴る雫が交じるところ。少女剣士も気付いていない。幼女自身も無表情。ただ三次元上にいる他人だけが気付く仕掛け。
敵は鬼というよりFATEの英霊以上なのでまだまだ薔薇の道。将来、少年の戦いが単にオレツエーで終わってしまわないよう、原作者の神様に祈りましょう。