STONE さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
もはや「からかい」ではないような
原作は未読。
基本的スタイルは1期を踏襲しているが、高木さんの西片に対する行動はより積極的に
なっており、後半はもうからかいというより、単なるアプローチのような。
本作では「手を繋ぐ」という行為がキーワードのようになっていて、第1話より積み重ねた
それが、最終12話の夏祭りでついに高木さんと西片が本当に手を繋ぐことをクライマックスと
しており、この全体を貫く構成も見事。この12話の特殊EDはそれを象徴していたようだった。
自分は本作を「ある少年少女の可愛らしい恋愛もの」と考えているために、1期からの進展を
好意的に捉えていたが、本作を日々の穏やかな交流を描く「終わらない日常」といった感の作品と
して観ている人もいそうで、そういう人はこういう変化を好まないかも。
高木さんと西片は個々としても、二人の関係性にしても相変わらず魅力的。
映像、及び構図的には高木さんの何気ないしぐさが非常に魅力的に描かれていて、制作側の
並々ならぬこだわりを感じる。
この二人以外にも、1期以上に脇キャラに光が当たっていた感がある。
新たに登場した北条・浜口コンビは高木・西片コンビとは逆に男性の浜口の方が押しており、
その対比ぶりが面白い。こちらも最終話の夏祭りではいい感じで、やはり応援したくなるような
感じ。
メインストーリーの間に挟み込まれる日々野 ミナ、天川 ユカリ、月本 サナエのトリオ
エピソードも、1期よりキャラの特徴が浸透してきたこともあって面白みが増した感じ。
メインの西片と高木さんのやり取りが恋愛要素のあるストーリー性が強くなってきただけに、
逆に恋愛要素を持たないこのトリオのやり取りはいい箸休めになっている感じ。
この中ではミナが特に魅力が増した感があった
男性だと木村がいい箸休め要素になっていた感があったが、最終話ではメインストーリーに
絡む西片へのアシストは見事!。
2019/09/29
2024/02/01 加筆・修正