Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
学園都市"最強最悪"のダークヒーロー、覚醒。
この作品の原作は未読ですが、「とある魔術の禁書目録」3期分と「とある科学の超電磁砲」2期分は視聴済です。
しかし、「とある魔術の禁書目録」の3期のレビューでも同じようなことを書きましたが、アクセラレータ君…もしかしてどんどん株を上げてませんか?
「とある科学の超電磁砲」の「妹達(シスターズ)」編を見た時には、鬼か悪魔にしか思えませんでしたが、今じゃしっかりヒーローやっていますからね。
ダーク…かどうかは正直分かりません。
でもそれは線引きだけの些細な問題なので、この作品においては全く気にする必要の無い要素と言えるでしょう。
東京西部に位置する巨大な『学園都市』。
総人口230万人を数え、その8割を学生が占めるこの都市では、超能力開発の
ための特殊なカリキュラムが実施され、学生の能力は『無能力(レベル0)』から
『超能力(レベル5)』までの六段階で氷菓されていた。
そんな学園都市で、能力者たちの頂点に君臨する最強の能力者・アクセラレータ。
7人しかいない『超能力者』の中でも、飛び抜けた能力を誇る第一位は、
その力ゆえに殺伐とした日常を送っていた。
繰り返される常軌を逸した『実験』と、絶対的力を求めた末に経験した敗北。
その先に待っていた、とある少女…ラストオーダーとの出会いによって、
運命が大きく変わることになる。
最強にして最凶の『悪』…アクセラレーターが、
学園都市の『闇』をなぎ払う!!
公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。
そう、全てはラストオーダーとの出会いがヒーロー道の起点だったんですよね。
設定上は、アクセラレータは『悪』となっているようですが、本作品を完走して思うのは、悪いのは『目つき』『話し方』『態度』の3つだけ…
そしてこの3拍子の出来が悪い人は、世の中に沢山いるということです。
今回、アクセラレータと接触し、彼を「師匠」と呼び慕うようになったのは、死霊術師を代々受け継ぐローゼンタール家23代目当主を務めるエステル=ローゼンタール。
彼女は良かれと思って手伝ったことが友人の死に直結することになった原因と自分を責め、身柄も拘束されるのですが、隙をついて逃亡しているところ偶然アクセラレータと出逢ったのです。
エステルは追われている身でした。
本当の悪人なら、他人の揉め事など知った事か…で終わっちゃうと思います。
でもこれで終わらないのが最近のアクセラレータ君なんです。
何だかんだ言って面倒見良いですよね♪
そして、これが事件に巻き込まれるきかっけとなり…物語が動いていきます。
ここで思ったのが学園都市の大きさです。
学園都市第一位であるアクセラレータを知らない人が存在していたなんて…
その凶悪さから封印されていた4人の能力者による暗部組織『屍喰部隊(スカベンジャー)』とか言いましたっけ。
紙を自在に操り着ぐるみのようにまとって戦うナル、液体の比重を操る薬丸、摩擦係数を操る清ケ、作戦立案と有機的な連携攻撃を指揮するリタの4人。
確かに4人は強かったと思います。
DAと呼ばれる組織を一瞬で壊滅させる破壊力を持ち合わせたチームは、封印される前はきっと最強の存在だったのかもしれません。
だから登場の仕方とか相当格好良いんです。
そして色んな口上を並べ立てるのですが、それはアクセラレータに対しても同じ…
だから見ていて思いましたよ。
「あ、これアカンやつや…」って。
何故そこまでフラグを立てたんでしょう…
視聴者サイドから見ると、アクセラレータがより引き立つから寧ろウェルカムなんですけね。
そして満を持してアクセラレータが立ち上がるのですが…
彼女たちは身を以て強さの格の違いを思い知らされることになるのは時間の問題でした。
アクセラレータ君…超絶格好良くありませんか?
その後もアクセラレータは手を貸し続けるのですが…
今回の物語にエステルが居てくれて本当に良かった。
何故なら登場人物の中で唯一喜怒哀楽を表現できるキャラでしたから…
何度も悲痛な叫びと大粒の涙をボロボロ流しました。
全ては本懐を遂げるため…
見応え抜群の物語…気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。
オープニングテーマは、THE SIXTH LIEさんの「Shadow is the Light」
エンディングテーマは、sajou no hanaさんの「Parole」
sajou no hanaさんは、『天狼 Sirius the Jaeger』『モブサイコ100 II』に続き、3曲目の楽曲提供になりますが、良い感じの曲が多い印象があります。
今回のエンディグも好みの曲でした。
1クール全12話の物語でした。
しっかり堪能させて頂きましたが、番組の最後に更なるサプライズが待っていてくれたんです。
「とある科学の超電磁砲T」が2020年の冬アニメとして放送!
これも嬉しいサプライズ…御坂美琴がようやく始動するんですね。
付加されたイニシャルは、2期は「S」で3期は「T」ですか…
2期は「Second」、3期は「Third」なんてこんな簡単な意味じゃありませんよね^^;
冬アニメの放送を楽しみにしています。