タック二階堂 さんの感想・評価
3.2
物語 : 3.5
作画 : 2.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
7年ぶりに再会した幼馴染のいる天文部に。
高校1年生の春――。
小学1年から2年間過ごした町に戻ってきた大八木朔。
そこで再会したのは、朔の幼少時代にトラウマの
思い出を残した天敵・明野美星!
平穏な学園生活をのぞむ朔の想いとはうらはらに、
強引な美星のペースにまきこまれ、朔は美星の所属
する廃部寸前の天文部に入部することに……。
十分な設備も予算もないうえ、生徒会長のフーミン
にも目をつけられている弱小天文部。
しかし、美星の親友・小夜や、ひそかに朔へ想いを
寄せる姫、虚弱体質ながら星への情熱は人一倍の
路万部長、写真部ながらも天文部にいりびたる
江戸川といった個性的な面々とともに、朔は、
だんだんと星空を愛するようになっていった……。
(公式サイトより)
というお話。
設定だけ見ると、幼馴染の美星(みーちゃん)、
クラスメートの美少女・姫、クールビューティーな
生徒会長のフーミンが絡むラブコメという印象
ですが、結論から言うとまったくそういう展開には
なりません。
この作品は天文部の活動を中心に、大きく4パートに
分かれています。
1.朔が引っ越してきてみーちゃんとの再会、天文部
への加入。
2.姫も天文部に加入して、夏合宿。
3.草間先生の登場と顧問就任。学祭に向けての
朔とみーちゃんのすれ違い。
4.高見女子天文部との合同冬合宿。
このキャラ設定とイベントで、なぜラブコメに
ならないのかというと、ひとえにみーちゃんの性格。
とにかくやかましいキャラで、しかも天文オタク。
そのせいで、ちょっと朔と何かありそうになっても
「また星見ようね!」的な元気さで片付くという。
なので、これは部活系ドタバタギャグという感じ。
朔もこういうアニメ特有の煮え切らないタイプで、
男性視聴者目線でいえば、姫もフーミンも非常に
魅力的な女子なのに、そういう展開になりません。
かと言って、みーちゃんには淡い恋心が
あるのかなぁ? ないのかなぁ?という感じ。
ちょいちょい感動的なシーンを入れたりしますが、
それに浸らせるわけでもなく、ギャグで流します。
キャラの図式としては「琴浦さん」みたいな。
(矢印の向いてる同級生サブヒロイン、部活の
クールな美女、正体不明の部長…)
でも、あちらのほうがちゃんとラブコメなので、
こちらの中途半端さが気になります。
まあ、観ても観なくてもいいかなという作品です。