タック二階堂 さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
君のことが好きだ。だから食べない。
しかしまあ、何でアニメ業界って、同じ期に同じ
コンセプトの作品を被せますかね…
獣の擬人化で日本社会の生活を描くって、まさに
「アフリカのサラリーマン」とモロかぶりじゃん。
こっちはシリアスな高校生ストーリーってとこ。
あ、詳細は公式でも見てください。
高校生たちで肉食獣と草食獣という派閥争いがあり
ある日、草食獣が殺されて…てな話。
正直まだ分かんねえというのが率直な感想です。
作画はいいけど、いかんせんオオカミとか羊だもん
なあ……。「あらしのよるに」じゃねえんだから…
と、3話まで観ようかと思ってたけど、何でウサギや
羊と狼の学園生活を観なきゃならないんだという
シンプルな疑問が浮かんで、アホらしくなって
断念を決めました。こりゃ教育テレビの土曜午後
あたりでやればいいのに。
=====第2話視聴後、追記です。
{netabare}
一度断念しましたが、あまりにも賞賛の声が大きい
ので、ネトフリで追いかけ視聴しました。
まあ、ケモノの擬人化は観ていくうちに慣れて
きますね。まあ、言うて長く生きてきましたが、
うさぎの下着姿を見たのは初めてですが。
ストーリーは、これはまだ何とも掴み所がないと
いう感じですね。いちおう気弱なオオカミが、
何かの要因で本能に目覚めかけるけど、それは
御法度の世界に生きているため、どう抑えるか。
頼まれれば誰とでも寝る淫乱うさぎは、いったい
どんな闇を抱えているのか。
そして学園のスターである鹿は、どう絡むのか。
初手で嫌った作品ほど、いさ観始めるとハマる
ことが多い(ハイスコアガール、凪のあすから)
ので、ちょっと期待してみるとしますか。
{/netabare}
=====第4、5話視聴後、追記です。
{netabare}{netabare}
学園カースト最上位の鹿の代役で主役を務める
虎。緊張のためか、禁忌とされている草食獣の
血液を飲んで高揚しようと目論んだが、真面目な
ハイイロオオカミに阻止され、大乱闘。
それを演出という感じで収めた鹿のおかげで、
舞台はなんとか成功でしたよと。
で、そのせいで学園中の注目の的となった
ハイイロオオカミが、ビッチなウサギと晩飯を
一緒に摂ることになったのですが…
{/netabare}
というお話。
いまだに「なぜ獣じゃなくてはいけないのか」
という疑問を払拭できてないのですが…
いやまあ、肉食獣が草食獣を「食べちゃダメ」
という物語の設定があり、そこに本能との葛藤
が生まれて、という気持ちの揺れこそが、この
作品のキモだということは分かるんですけどね。
まあ、大きなエピソードが一段落して、また
なにか物語が動く前の「凪」みたいな回が、
5話だったと思うので、ここからですかね。
{/netabare}
=====第7話視聴後、追記です。
{netabare}{netabare}
ハルとルイはセフレでした。
ハルの元を訪れたレゴシは、ルイと鉢合わせ。
ふわっと匂ったハルの香りに、レゴシは疑念を
持ってしまいます。
そして学祭の準備中、ルイを見つめるハルの顔
を見て、嫉妬とともに自分の気持ちに気づく
のでありました。
{/netabare}
というお話。
序盤こそ、獣のキャラで違和感しかありません
でしたが、それぞれのキャラの輪郭がつかめて
くると、ぐぐっと面白くなってきました。
それに映像表現のセンスが抜群。作風がとても
おしゃれです。
そのキャラも、ハイイロオオカミのジュノが
可愛く見えるぐらいには慣れましたw
うん、これ面白いです。
{/netabare}
=====第11話視聴後、追記です。
{netabare}{netabare}
獅子組に攫われたハルを助けに、単身
乗り込んだレゴシ。
ライオンの親分との死闘を制し、無事にハルを
奪還したが、時すでに終電後。
ということで、持ち合わせも考えて、ふたりで
ラブホに泊まりますよと。
で、欲望を解放しそうになったレゴシの口に
ハルは自ら腕を突っ込み「体が勝手に、あなたの
口に入ろうとしてる」と。
ウサギの贖罪としてうんぬん…
{/netabare}
というお話。
序盤から中盤まで、すいぶんとセンスの良い
オシャレで面白い作品でしたが、この流れに
なってから、どうにも……。
下世話? 馬脚を現した? というか、端的に
いえば美しくない。
性とプラトニックというテーマに、肉食獣の
本能というものを組み合わせた耽美的な作品
という感じだったのですが。これもまあ、ひとえ
にハルというドワーフウサギの諦念からくる
淫靡なキャラクターによるところが大きい。
ぶっちゃけ{netabare}ウサギの乳を揉みしだくシーン
とか、観ていても楽しくないです。{/netabare}
またCVの千本木彩花さんが、なんていうか……。
某甲鉄城の無名様としてラジオでドSキャラは
悪くないのですが、ハル役が合うかどうか。
まあ、誰とでも寝る淫らな女という役どころ
としては合っているのかもしれない声、話し方
ですが、イメージとしては、もっと透き通った
清純な感じの役者さんのほうが良かったなと
個人的には思いました。
いちおうストーリーは動かしてはいますが、
結局はレゴシのウジウジとした脳内会議の
堂々巡りというミニマムな世界観になってしまい、
次回が最終回というわけです。
惜しい。実に惜しい作品です、今のところ。
{/netabare}
=====第一部最終話視聴後、感想です。
{netabare}{netabare}
なんとも言えない夜(何も起こらず)を超え、
ドワーフウサギのハルの心には、いつの間にか
ハイイロオオカミのレゴシが棲み着いてしまい
ました。でも、そんな乙女心を見透かしてか、
同じハイイロオオカミのジュノが宣戦布告。
大勢の学生の前で、レゴシにアプローチします。
身を引こうと一人去ろうとするハルを、レゴシが
追いかけてきます。そして「食べない保証は
ないけど、でも理由がある。君が好きだから」
ようやく告白しました。そして、また日常が
戻ります。アカシカのルイだけが行方不明の
まま。
{/netabare}
Cパートで新たなキャラ?の登場を匂わせて
エンド。2期の制作が発表されましたね。
3DCGですが、非常に作画が良く、ストーリーも
ある意味では無理せずにキャラの心理描写に
特化した作品となっています。
登場キャラがすべて動物というインターフェース
で、少し観る人をふるいにかける感じですが、
動物を人間を考えれば、実に王道的なラブ
ストーリーです。
逆に動物にしたおかげで、没個性的になりがち
のラブストーリーにオリジナリティが出たという
感じでしょうか。
2期は新しいキャラが登場して、新たな展開に
なるそうなので、放送を楽しみに待ちましょう。
{/netabare}