てんと さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:----
登場人物全員の幸せになるビジョンが湧かない
胸糞アニメという評価が多く目についていましたが全くもってその通りだったという感想です。
ですが、視聴者の価値観によって感情が大きく変わるような気もしました。
登場人物のほとんどが意識せずとも愛が歪んでしまっているようなストーリーだったのが胸糞アニメと言われる大きな理由の一つなのでしょうね。
自分の勝手な解釈で感想を言うと愛の連鎖を表しているのではないかと思いました。
親、身近な人達によって向けられた愛によって歪んでいく向けられた人達の愛というんでしょうか。
子は親に似ると言われる由縁としてそれは愛の形なのでしょう。
大人のエゴで歪んだ太陽の愛、心配性の親を持ちさとうを過剰に心配していたしょうこの愛、娘を想い娘を捨てたしおの母親の愛。
そして暴力までも愛と感じる叔母に育てられた松坂さとう。
さとうと叔母の愛も似ていて"誰かの為"が軸で、
さとうはしおの為、叔母は不特定多数の違いですかね。
最後にさとうがしおを庇い、1人で死んだのもしおを想う愛だったのでしょう。
それがしおにとって幸せかどうかはわかりませんが...。
最後のシーン病室でのしおの表情は絶望や悲しみなどのではなく安心に似た表情だったのは死んだ人が忘れられない故人への愛だったりするのでしょうか。
複雑でしたがワンクールで観やすく面白かったです。
花澤香菜さん最高でした。